「現飯田駅併設が合理的」リニア語る会で市長言及

リニア中央新幹線

[ 2010年 7月 13日 火曜日 15時36分 ]

 リニア中央新幹線計画で、中間駅設置を求めている飯田市の牧野光朗市長は10日、駅舎の設置場所について現飯田駅への併設が合理的だとする考えをあらためて示した。環境影響調査の結果を踏まえ、「中心地外の設置ではマイナス効果をもたらす可能性もある」と指摘。全国新幹線鉄道整備法が定める手続きでは地域の声が反映されないとして、「今こそ内外に発信すべきだ」と語った。

 飯田下伊那地域の経済界でつくる南信州経済自立化研究会(萩本範文会長)が開いた「市長とリニアについて語る会」で言及した。

 市長は「新幹線駅を設置した地域の中には、マイナス効果が出たところもある」とし、正負を分けるカギの1つが駅舎の設置場所だと説明。中心市街地への設置が望ましいとした環境影響調査の結果も紹介した。

 新幹線敷設時と異なり、沿線では交通網が整っているとし、「まちづくりや交通網のあり方について、地域と協議する場が必要だ」と指摘。全幹法にはその定めがなく、地域の意向を踏まえずに設置された新幹線駅もあることから「地域の考えをまとめて、内外に発信し、交通政策審議会などにわかってもらうことが大切だ」と強調した。

 リニア駅設置場所の条件としては▽高速道路からのアクセスが良い▽片側2車線道路沿い▽JR飯田線と交差できる―の3点を挙げた。その上で「羽場大瀬木線が開通すれば、現飯田駅がすべての条件を満たす」と主張。風越山を聖地に見立て、周辺の環境を守りながらまちづくりを進めてきた歴史的な経過も示して「訳のわからないところに駅をつくるのではなく、先人たちが積み上げてきたまちづくりの歴史の上にリニアを載せることが大切だ」と訴えた。

 ルート決定前に駅舎の設置場所について主張する理由を尋ねた出席者からの声には「法律に地域の声を聞く定めがないため、ルート決定がそのまま中間駅の設置場所決定になってしまう」。現飯田駅周辺に駐車場用地は確保できるのかとする問いには「駅前は地域の顔になる。決まれば、しっかり駅前づくりを考える必要がある」と答えた。

 会議に先立ち、萩本会長は「国際都市」をリニア駅設置を見据えた将来ビジョンとするよう提言。「国際空港のシティーターミナルとして、日本での1泊目の滞在場所として提案できるまちを目指してほしい」と要望した。

 

  

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