「都市機能を分散させない」 卸売業者との懇談で市長講演

リニア中央新幹線

[ 2011年 10月 5日 水曜日 15時09分 ]

 リニア駅の現飯田駅併設を断念し、座光寺が有力視される天竜川右岸平地部への郊外駅受け入れを表明した飯田市の牧野光朗市長は3日、松尾上溝の飯田卸会館で開催された飯田卸売商業協同組合・飯田商工会議所卸商業委員会共催の懇談会で「リニア中央新幹線開通後を見据えたまちづくり」と題して講演。「どのような形でこれからの地域づくりを考えていくかが課題」と述べ、市長としての考え方を説明した。

 この中で、アクセスと駅の機能について「高速道路や飯田線など既存交通網とのアクセスと、長野県・三遠南信地域の新たな玄関口の機能が必要。中心市街地とうまく連携させることでリニアメリットを最大限発揮できる駅にしたい」と強調。

 これに関連して、甲府の市街地から6・5キロ離れた位置にリニア駅ができる山梨県が、①都市機能をできるだけ分散させない都市計画とする②中央線甲府駅周辺のまちづくりとしっかりバランスを図る③中途半端な開発はせず、緑あふれる環境健康都市を目指す―との方針を掲げていることを紹介した。

 その上で、同市長は「飯田は中心市街地にもっと近い」と指摘。リニア将来ビジョンで目指す地域像に掲げる「小さな世界都市」と「高付加価値都市圏」に加え、「オリジナルツーリズムの創造」「技術力集積による新産業創造」「三遠南信・中京エリアにおけるものづくりクラスターの形成」「世界最高の低炭素都市」を21世紀型戦略的地域づくりとして挙げた。

 また、大学連携の重要性を「高付加価値都市圏」との関連で強調。「リニアの方向性が決まり、大きな課題を乗り越えて地域の将来を一緒になって切り拓いていかねばならない」と呼びかけた。

 出席者から「郊外駅は卸の立場からも厳しい状況がある。将来のまちづくりを考える中で過度な競争は避けて」との要望に、同市長は「甲府は6~7キロ離れたところにリニア駅ができる。当地域も甲府と同じように考え、中心市街地とリニア駅を連携させ都市機能をできるだけ分散させないようにしたい。具体的には土地利用計画、都市計画を策定していく中で地元の皆さんと一緒になって考えていく」と答えた。

  

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