リニア 野底山公園内のボーリング調査現場公開

リニア中央新幹線

[ 2012年 7月 6日 金曜日 15時17分 ]

 リニア中央新幹線の建設着工に向けてJR東海が行っている環境影響評価で、同社は5日、飯田市上郷黒田の野底山森林公園内で実施している垂直ボーリング調査の現場を報道陣に公開した。県内では同市や豊丘、大鹿村など12カ所で垂直ボーリング、9カ所で弾性波探査を行い、ルートの絞り込みに必要なデータの収集や地下水の状況を把握する。

 公開された現場は野底山森林公園内、野底川に近接した右岸の遊園地内。高さ5メートルほどの鉄骨のやぐら内にボーリング機を設置し、4日から地中に向けて堀り進めている。

 内径7・5センチのドリルで100メートル程度の深さまで掘り、地中の土や岩の塊を採取して地質の状況を把握するほか、ボーリング孔を用いて地盤の締り具合や硬さ、親水性、地下水の状況を調べる。また室内試験では土や岩の強度や密度、自然由来重金属の含有量を探る。

 会見で同社環境保全事務所長野の奥田純三所長は「県内では水源地域の地質の状況に地元の関心が高い。県から要請もあったため、正しく知ってもらうために公開した」と説明。「地質調査の地点と、今後絞り込むルートは別だということを理解してほしい」と強調した。

 同地点付近では弾性波探査も行う計画。火薬の爆発によって振動を起こし、地中を伝わる弾性波の速度変化を観測してデータから表土や風化帯の厚さなど地質の状況を把握するものと見られる。

 県内では同地点のほか、豊丘村の神稲日向山付近や同舟平地区、大鹿村の青木地区の中央構造線付近、釜沢地区など計12地点で垂直ボーリングを行う計画で、同社は関連自治体と調整を進めている。

 リニア中央新幹線の環境影響評価をめぐり、同社は12日午後に建設促進長野県協議会と飯田市内で説明会を開き、沿線住民が懸念している環境負荷や消費電力量、磁界の影響などについて説明する予定。具体的な駅位置や詳細なルートは、環境影響評価の結果の案を記載する準備書に盛り込む考えで、来秋ごろに提示する。

  

関連の注目記事

powered by weblio