リニア、三遠南信道見据えたシンポジウム

リニア中央新幹線

[ 2019年 10月 19日 土曜日 14時21分 ]

 三遠南信道開通とリニア中央新幹線開業を見据えたシンポジウム「南信州人が創る新たな地域づくり」(三遠南信道路建設促進南信地域期成同盟会など主催)が18日、飯田市内であった。約300人が来場。三遠南信道とリニアのインフラ整備に伴う変化を「新時代」ととらえ、講演やパネルディスカッションを通して目指す将来像を探った。

 当初は国土交通省道路局長の池田豊人氏を予定していたが、台風19号の被災対応のため、同省大臣官房審議官(道路担当)の野田勝氏が代わって講演した。

 講演のテーマは「高速道路がひらく日本の新機軸」。人口減少が進む中、野田氏は「高齢者や女性、障害者などが地域の担い手として活躍するチャンスが出てくる」と指摘。堅調な消費など関西の推移を例に、「インバウンド(訪日外国人客)が日本を変える」とも語った。

 インバウンドは都道府県によって訪れる国に傾向があるといい、「端緒をつかんで集中的にプロモーションをかけるといい」とアドバイスした。またインバウンドに絡め、道の駅の重要性を指摘。「外国人を受け入れるための観光案内所の設置が必要で、道の駅を上手に活用してもらえたら」と加えた。

 三遠南信道のうち飯田市内の天龍峡IC―龍江IC区間が11月17日に開通し、最難関の青崩峠道路はトンネルの本坑工事に着手した。野田氏は「少しでも早くという思いで事業を進める」と述べた。

 「三遠南信道とリニアを活用した新しい飯田下伊那における地域振興」と題したパネルディスカッションでは跡見学園女子大の篠原靖准教授がコーディネーター役を担い、牧野光朗市長や野田氏ら5人がパネリストを務めて地域課題や魅力を再確認した。

 篠原准教授は、交流人口の拡大に向けた取り組みが必要と訴え「受け入れ態勢の整備は国や地元自治体に頼るのではなく、民力を中心に動き出していけるかが勝負」と指摘した。

 利便性を追求する道がある一方、野田氏は「にぎわいの機能を優先した道づくりもあってもいい」と持論を展開。牧野市長は「中山間地、里、街の生活のそれぞれに特徴がある。地域づくり、ものづくりも多様性に富んでいる。魅力も多様性の中から生み出せる」とみた。

◎写真説明:市内で開かれたシンポジウム

  

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