長野工区11月1日に工事着手 リニア南アルプストンネル

リニア中央新幹線

[ 2016年 10月 22日 土曜日 15時50分 ]

リニア南アトンネル11月に工事着手へ

 リニア中央新幹線計画でJR東海は21日、南アルプスを貫く全長約25キロの長大トンネルのうち、大鹿村内を中心とする長野工区(8・4キロ)の安全祈願式と起工式を11月1日に開くと発表した。県内の計画地では初の工事着手で、同トンネルでは昨年12月に着工した山梨工区に続く。工期は2026年11月30日までの約10年間。

 南アトンネルは長野、静岡、山梨の3県をまたぐ長大な山岳トンネルで、長野工区は南アの西側、大鹿村釜沢の坑口を起点に、静岡県静岡市内の一部を含む東に向けた全長約8・4キロ。標高850メートル余の坑口から、1200メートル余の静岡との県境付近に向け、上り勾配で掘り進める。

 上部の山脈の標高は県境付近で約2600メートルとなり、トンネル区間中最高となる。地表との距離を指す最大土被りは約1400メートルに達し、四万十層群、中古生層群など複雑な地層を掘削する。

 同社は2月に、鹿島建設を代表とし、飛鳥建設(東京都)、フジタ(同)の3社からなる共同企業体(JV)と工事契約を結び、9月から大鹿村内で工事説明会を開いていた。

 安全祈願・起工式は同村内で開き、同社からは山田佳臣会長、柘植康英社長らが出席する。来賓は阿部守一知事や柳島貞康大鹿村長、沿線自治体の首長、リニア建設促進長野県協議会の幹部らを迎えるとしている。

 計画では着工後、除山と釜沢の非常口から本坑に向けた作業用トンネルを掘る作業から始める。

 除山非常口は作業用ヤードの造成を中心にした工事から始め、来年1月から作業用トンネルの掘削に着手。1年ほどかけて掘り、先進坑や本坑の掘削着手は「2017年度末もしくは18年当初」としている。

 釜沢非常口は本年度から来年度にかけて河川桟橋の設置やヤード造成の工事を行い、来年春頃から作業用トンネルの掘削に着手する。

 本坑全体は23年春ごろの貫通を目指す。

 飯伊の工区では他に、大鹿村―豊丘村間を結ぶ伊那山地トンネルのうち、村境付近の約5・1キロと非常口からなる「坂島工区」で工事契約を締結。工事の一部を受託する鉄道・運輸施設整備支援機構は飯田市内の風越山トンネルや作業用トンネルからなる「中央アルプストンネル(松川)外」の入札を公告している。

  

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