リニアの中間とりまとめを受け連合長臨時会見

リニア中央新幹線

[ 2010年 12月 17日 金曜日 15時23分 ]

 リニア中央新幹線の整備計画を審議する国土交通省交通政策審議会の中間とりまとめを受け、南信州広域連合の牧野光朗連合長(飯田市長)と下伊那郡町村会の伊藤喜平会長(下條村長)は15日、臨時記者会見を市役所で開いた。

 牧野連合長は「地域にとって大変重要なまとめが行われた。走行方式は超電導リニア方式、ルートは南アルプスルートの採用がそれぞれ適当と明確にされた。また、中間駅の立地場所の選定や戦略的な地域づくりの重要性など8項目の付帯意見が示された」と評価。

 特に中間駅の立地場所について「既存市街地への近接性や在来鉄道との結節性のみならず、高規格道路との結節性やパーク&ライド用の駐車場空間確保の容易さなどに十分配慮する必要があり、中間駅を地域の高度なトランジットハブとして機能させることが極めて重要とされた」と指摘。広域連合で意見集約した「現飯田駅併設」の主張の正当性に自信をにじませた。

 「地域の特性を活かした産業の振興や観光振興など、地域独自の魅力を発揮する地域づくりを戦略的に実施していくことが極めて重要」とされた戦略的な地域づくりについても、「広域連合が検討会議を設けてリニア飯田駅の設置を見据えた戦略的な地域づくりを先取りし議論してきたことと相通じるところがあり、方向性を一にしている」と指摘。

 「まとまったリニア将来ビジョンを広域計画に反映していく。現駅併設を前提に戦略的な地域づくりをしていく。今回の中間とりまとめをしっかり受けとめ、南信州のみならず、県の南の玄関口、三遠南信地域の北の玄関口としての役割をしっかり果たしていけるよう、地域を挙げて取り組んでいく」と決意を強調した。

 伊藤会長は「ルートについてC案が適当という記念すべきうれしい決定がされた。当地域は県南に位置し、林野率86%、公共交通機関に恵まれていないため、首都圏へ4時間以上かかる全国でも珍しい地域。これまでの過程ではB案もあったが、C案に決まった以上、ノーサイドにして新しい時代に向け中南信地域の振興のため、みんなで前向きに検討していくことが大事」と主張。「B、C案を包含して1つの案にし、どこに駅ができようが、交通アクセスだけはしっかりしたものにしてみんなで利用することが重要」と述べた。

 16日から1カ月間行われるパブリックコメントについて、牧野連合長は「中間とりまとめを精査して、広域連合や飯田市として意見を出していきたい。大枠の方向性は見えているが、JR東海と市町村の役割分担はまだ明確になっていない。これから調整することになるが、調整がうまくいかなかった場合にどうするか。国が調整機関を設けて調整を果たす必要が生じることをパブリックコメントで補足していきたい。この他にも抜け落ちている点については、どういった点を盛り込んでほしいか考えていきたい。リニア将来ビジョンも盛り込んでいく」と説明。

 官民で構成するリニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会(会長・牧野飯田市長)は5月に「キックオフ」と位置づけるリニア飯田駅設置総決起大会を開催した。年内にもリニア飯田駅設置を全国にアピールするための大会を予定していたが、中間とりまとめが遅れたことなど諸般の事情から延期になった。これについて、牧野会長は「年度内に大きな総会をやれれば」と述べた。

  

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