リニアアセス集約は次回に 項目追加めぐりかみ合わず

リニア中央新幹線

[ 2012年 1月 20日 金曜日 15時44分 ]

 リニア中央新幹線計画をめぐってJR東海が提出した環境影響評価方法書を審議する県環境影響評価技術委員会(委員長・亀山章東京農工大名誉教授)の第3回会合が18日、県庁であった。委員会は飯田下伊那地域の沿線自治体からも要望があった工事の地形地質への影響や景観への配慮など18項目を評価対象に加えるよう求めたが、同社は回答を保留。予定していた意見集約を見送り、2月3日に追加審議を行うことにした。

 委員が評価対象への追加を求めたのは、主に工事実施時の地形地質や景観・人と自然の触れ合い活動の場への影響に関する項目。JR東海はトンネルや橋脚などの構造物について、供用後の“存在していること”に対する影響を評価項目に盛り込んでいるものの、複数の委員が「長期の工事期間を要するため、工事実施段階から影響が出る」などと指摘し、工事時の影響についても調査するよう求めた。

 JR東海は「他の項目に盛り込んでいる」「調査をしないわけではない」「必要があれば調査をする」などの回答を繰り返し、委員からは「議論がかみ合わない」との不満の声も。トンネル工事による地形地質への影響については、前回に続いて富樫均県環境保全研究所主任研究員が追加を迫る場面もあった。

 委員らの再度の要求に対し、JR東海は回答を保留。次回会議で考えを示すとの方針を伝えたため、意見集約は次回に持ち越しとなった。

 このため、会議では知事に対して述べる意見の骨格の一部を確認。▽文献や資料を整理し、調査前に特徴を把握する▽基準クリア型ではなくベスト追求型の影響評価を目標とする▽工事用道路の敷設・工事用車両の流入にかかわる予測を行い、反映させる▽事業の安全性についての考え方を多くの人の理解が得られるよう丁寧に説明する▽工事発生残土の処理計画に基づく適正な予測方法を検討し評価を実施する▽工事中の景観及び人と自然との触れ合いの活動の場への影響に配慮する―などを案として挙げた。

 飯伊と木曽地域の8市町村が提出した意見も確認した。飯田市が求めた地下水の長期観測や、喬木村が要望した天竜川橋梁工事の際の村営水道深井戸の水量や水質への懸念を踏まえた評価項目の追加などについて、委員が発言の根拠にして言及する場面もあった。

 亀山委員長は「環境の重要さに対して、JR東海の認識が至っていないところがある」と指摘。結論を得なかった項目の追加について「方法書の段階では(JR東海が言及した)考慮や配慮ではなく、項目として加えて明確化することが重要だ」とした。

 3日に追加審議を行い、意見を集約する予定。阿部守一知事は技術委や沿線地域からの意見を参考に2月末までに意見書をまとめ、JR東海に提出する。

  

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