リニア南ア工区、大鹿村で地区別工事説明会 JR東海の姿勢に賛否

リニア中央新幹線

[ 2016年 9月 14日 水曜日 16時31分 ]

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル長野工区(延長約8・4キロ)に関する地区別の工事説明会が13日、大鹿村で始まった。初回は対象になった大河原地区の約30人が出席。JR東海は、全村を対象にした7日の内容を軸に説明し、村民の質問に応じた。

 

 大河原の村交流センターで非公開で行った。

 

 参加者や同社によると、JR側は7日同様、工事の日程案や具体的な工事内容、工事用車両の運行計画、安全対策、環境保全などを示した。

 

 住民からは、日曜日の休工厳守やマナー遵守を求めるなど、工事用車両の運行計画に対する質問や要望が多く出た他、発生土の本置き場・仮置き場の計画が具体化する前の段階で工事着手することを疑問視する声などが挙がったという。

 

 澤田尚夫・中央新幹線建設部長野県担当部長は終了後、取材に応じ、「工事の説明に対する質問が多く、やった意味があったと感じた。理解を進めていただくことができたと思っている」と話した。

 一方、JR東海の姿勢に対する参加者たちの評価は分かれた。

 

 26歳の男性は「この時期での着工に住民としては同意しかねる」。「高齢者の運転手が多い県道に多数のダンプが通り、いつ事故が起きてもおかしくないと心配している」と言葉を続けた。

 

 松川インター大鹿線の改良計画が不十分としたのは、自動車整備工場を営む男性(69)。「県道に2本のトンネルを新設したとしても、間の四徳大橋を直さなければ改良にならない。飯田へのアクセスに時間が掛かり、商売にならなくなる」と話した。

 

 対して「JR東海は誠意を見せている」と評価した72歳の女性は「反対の声に対応するのは分かるが、具体化している心配への配慮をもっと聞きたかった」。74歳の男性は「県道改良を実現したJRを評価する。リニア計画のメリットをどう大きくするか、住民も考えていくべき」と語った。

 

 住民からは工事に際して地元企業、人員の積極活用を求める声も挙がり、工事を請け負う共同事業体(JV)側から地元を積極的に使う旨の発言があったという。

 

 同工区ではJRの長野工事事務所大鹿分室(大河原)の隣接地に約8000平方メートルの作業員宿舎を設ける計画。同社によると、ピークには作業員140―150人が常駐し、JVの職員を含むと200人規模になる見通し。村内で他に計画している伊那山地のトンネル掘削にも100人規模の人員が入る見込みとした。

 

 説明会は地区ごとに分けて複数回開く計画で、14日に青木、15日に上蔵を対象に開く他、釜沢地区でも予定している。

  

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