リニア審議会「二重系化の必要性を痛感」

リニア中央新幹線

[ 2011年 4月 9日 土曜日 13時13分 ]

 リニア中央新幹線の整備計画を検討している国土交通省交通政策審議会鉄道部会中央新幹線小委員会(委員長・家田仁東大大学院教授)は8日、17回目の会議を開き、非公開で最終答申案の策定に向けた議論や東日本大震災を踏まえた対応の検討をした。家田委員長は「現時点では中央新幹線の耐震性を考え直す必要はない。むしろ、震災で東海道新幹線の二重系化の必要性を痛感した」と説明。事務局の鉄道局は、手続きの大幅な延期はしない考えを明らかにした。

 会議では▽現地視察の報告▽震災を踏まえた地震対策の検討▽最終答申案の策定に向けた議論―を行い、終了後に家田委員長が報道陣の取材に応じた。

 今回の地震を踏まえて▽動脈の二重系化の必要性を踏まえた中央新幹線の位置づけ▽コンクリート構造物の耐震性の評価▽津波のリスクに対する代替線整備の必要性―などを論点に審議したとし、「東海地震の津波発生への懸念もあり、東海道新幹線の代替線として、なるべく早く実現するべきとする意見が多かった」と説明。高架橋など構造物の耐震性については、東北新幹線の耐震状況を踏まえて「現時点では、中央新幹線の設計に対し、大幅な見直しを求める必要がないと考えている」とした。

 ルート選定については「(南アルプスルートを)否定するような状況にない。考え直す議論もなかった」、JR東海の事業遂行能力は「意見が出たが、時間がかかったとしても、整備する必要がある」と説明。震災により交通ネットワークの二重系化、三重系化の必要性を再認識させられたとし、「東海道新幹線のバイパスとして、中央新幹線のニーズが高まり、国民の理解が得られやすくなった」と強調した。

 家田委員長はまた、3月中に飯田市や大鹿村、諏訪市、岐阜県東濃地方で現地視察を行ったことを明かした。

 来週中にも18回目の会議を開き、震災を踏まえた考えを、どのように最終答申に反映させるかを検討する。地震の影響でスケジュールに遅れが見られるが、事務局の鉄道局は「全体の手続きに大きな遅れが出ないような計画を組む」とした。

  

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