リニア建設促進長野県協議会が総会

リニア中央新幹線

[ 2011年 6月 23日 木曜日 8時26分 ]

 県内5地域の期成同盟会でつくるリニア中央新幹線建設促進長野県協議会は21日、長野市内で総会を開き、JR東海に水資源の保全や飯田線の利便性向上などを求める5項目の決議を採択した。「思いが違う地域の最大公約数」とし、飯田下伊那地域が求めている現飯田駅併設は明記しなかった。牧野光朗飯田市長は「プラス効果を発揮するため、県全体で協議していかなければならない」とし、決議はそのスタートだとする考え方を強調した。

 採択した決議はJR東海や国に向けたもので▽水資源、地域文化、景観の保全などへの配慮と広い地域からのアクセス性やまちづくりの観点を踏まえたルートと駅位置の設定▽地域と連携して中央本線、飯田線の維持、利便性の向上に取り組む▽県内の総合的な交通体系を検討する場の国の早期設置とJR東海や交通事業者の参画▽環境配慮をめぐる十分な検討と情報開示、説明、検証▽駅の建設費負担について国による合理的な考え方の提示と周辺整備などをめぐる地方負担への財政支援や地方財政措置―を求める5項目。

 飯伊が求める水源地の保護は「水資源の保全」の表現で盛り込んだものの、現飯田駅併設の文言は明記せず、同項目の中で「広い地域からのアクセスが容易なことやまちづくりの観点から県内の詳細なルートや駅位置を決定することを求める声が沿線地域にあることに真しに対応すること」と言及するにとどめた。

 終了後の会見で阿部守一知事は、現飯田駅併設を盛り込まなかったことに対して「私としては具体的な場所などを決議案に盛り込んでも良いと思っていたが、関係機関と調整した結果、飯伊の考えも踏まえて盛り込まないことになった」と説明。伊那市の白鳥孝市長は「思いが違う期成同盟会の最大公約数。地域の思いは表現の中に反映されている」とした。

 牧野光朗飯田市長は「地域の思いは思いとして、きょうは県としての思いをしっかり打ち出して行くことが重要だった」とし、県全体が一つになって協議をはじめる“スタート”だとする受け止め方を強調して、「県全体で最大限のリニアの効果をプラスの効果を発揮するにはどうしたら良いのか、しっかり協議していくことが大事だ」と話した。

 阿部知事から要望書を直接受け取ったJR東海の金子慎専務は「できること、難しいことなどいろいろあるが、遠くないうちに長野県の駅やルートについて、私たちの考え方を示したい」と述べた。

 総会には期成同盟会を構成する飯伊や上伊那、諏訪、木曽、中信地域の行政、経済関係者が出席した。

 阿部知事は冒頭、リニア計画を中南信地域を中心とする交通の利便性向上や、新時代の交通体系の見直しに向けた契機にすべきだと指摘し、JR東海に対して「県内にはさまざまな思い、課題がある。引き続き、丁寧な対応をお願いしたい」と要望。来賓として出席したJR東海の金子慎専務は「中央新幹線には日本の大動脈輸送を二重系化する役割とともに、途中駅を通じてリニアをより多くの方にご利用いただき、効果を大きなものにすることが大切なテーマだ」とし、「地元の協力と理解を得ながら、一層強力に進める」とあいさつした。

  

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