リニア意見公募に150件余、JR東海との調整望む声多数

リニア中央新幹線

[ 2011年 1月 15日 土曜日 13時40分 ]

 国交省交通政策審議会中央新幹線小委員会の中間まとめをめぐって同省鉄道局が実施した意見公募(パブリックコメント)で、飯田下伊那地域からの意見数が150件を超えていることが14日、分かった。「南アルプスルートが適切」とした判断を歓迎する声が主で、中間駅設置について地元とJR東海の十分な調整を求める声が多かった。

 意見公募の対象は、経路を南アルプスルート、走行方式を超電導リニアとし、建設・営業主体にJR東海を指名することが適切とし、付帯意見で沿線とJR東海の調整などを求めた同小委の中間まとめ。最終答申案を策定する際の参考にするため、同局が14日まで実施していた。

 飯伊では希望者の意見をリニア中央新幹線飯田駅設置推進協議会がまとめて送付しており、同協を通じて提出された意見は13日までに150件に達した。

 意見の中心は南アルートを適切とした判断を歓迎したもので、「国全体の景気浮揚に効果がある」とするなど、早期実現を願う声が多かった。

 中間駅の設置については、先に飯伊期成同盟会が提出した意見書同様、設置場所の決定や負担の分担をめぐって地元とJR東海の十分な協議を求める意見、国の主導や調整を求める声が大半を占めた。

 駅の設置場所に言及する提出者もあり、現飯田駅併設を願う意見では「成熟社会にふさわしいコンパクトシティの構想に合致する」「既存の交通体系を最大限に活用できる」「地域の発展にもっとも寄与する」などがあった一方、「将来を考えればJR東海に従うことが良い」「郊外の方が発展する可能性がある」とする声もあった。

 また、計画に反対する意見では、南アの自然破壊や工事現場となる地域の生活環境の悪化を懸念する声があった。

 同協によると、個別に送付した市民も多いと見られる。

 事務局の熊谷秀樹さんは「意見公募に応じたことで、リニア計画を身近に考えるようになったという声が聞かれた。地域のさまざまな声が最終答申に反映され、より良い計画推進につながることを願っている」と話していた。

  

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