リニア時代 公募アイデア提案者からヒアリング

リニア中央新幹線

[ 2016年 7月 8日 金曜日 14時23分 ]

リニア駅アイデアヒアリング 飯田市上郷飯沼、座光寺境に設置されるリニア中央新幹線県内駅の周辺整備に向けた市の検討会議は6日、4~5月に一般公募した駅舎や周辺整備、まちづくりなどに関するアイデアについて、より詳細な説明を聞くヒアリングを市役所で行った。会議内の各部会から要望があったという8件で行い、各提案者が説明後、委員らの質疑に応じた。同会議が本年度末にまとめる整備基本計画の検討に生かしていく。

 

 飯田下伊那地域のまちづくりを考える民間団体「南信州アルプスフォーラム」は駅の北口と南口で機能を明確に区分。北口は「待たせず・悩ませず・歩かせず・濡らさせず」の「4せず原則」を踏まえた乗り換え機能を集約した。南口は伊那谷各地へと誘う象徴的な施設が広がる「ウエルカムハウス群」や、地元民にとっても魅力的で人とのつながりを生み出す場を設けたいとした。

 

 飯田商工会議所座光寺支部はリニア駅と北側の元善光寺方面とを結ぶ街道の修景事業案を説明。イベント広場や木製ベンチ、繭(まゆ)倉などの整備を通じて、歴史や文化の提供空間、コミュニティー空間としての機能を高める構想を示した。駅北口には、水資源や地形も活用したビオトープ空間や親水公園、野草の段丘などを提案。駅のホーム階をつなぐ遊歩道や展望デッキもイメージした。

 

 神稲建設(同市主税町)は「未来を見据えたコンパクトで効率的な駅」として、自動運転車の乗り入れを前提とした乗降レーンや駐車場のアイデアを披露。ICT(情報通信技術)を利用した駅舎内の案内誘導、リニア開通に伴う都市間との時間距離の短縮効果を生かした「週末信州人」のライフスタイルなど未来志向のプレゼンテーションを行った。

 

 高校生のうち、飯田女子高校3年の女子生徒(18)は駅利用者や地元住民の視点から、渋滞解消に向けた道路の拡幅のほか、南アルプスが見える展望台や災害時の避難場所にもなるコミュニティーセンターの設置などを提案。「移転対象者の住みにくさや、つながりの分断などがないように、居住施設も必要」と意を配した。

 

 「生まれ育った飯伊が大好き」という同校3年の女子生徒(17)は「憩いの場」と「人々が集う場」を中核に据えたリニア時代のまちづくりを展望した。特に「人形劇は言葉の壁を越えて世界をつなぐ。飯田を人形劇の聖地にしたい」と強調。「古きよき文化、心を癒す自然の豊かさを生かせれば」との思いを伝えた。

 

 アイデア公募には、市内の小中学生を中心に個人・団体から979件が寄せられた。ヒアリングの総括で佐藤健副市長は「内容は多岐にわたっており、いい形で(基本計画に)取り入れていくためには、基本構想の一部修正もあり得よう。今後も市民との意見交換を重ね、過程も示しながら(計画検討を)進めたい」と話した。

 

  

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