リニア未来シンポジウム&特別講演会

リニア中央新幹線

[ 2013年 11月 26日 火曜日 9時36分 ]

 飯田市は24日、2027年のリニア中央新幹線の開通に向けた地域づくりを考える「リニア未来シンポジウム&特別講演会」の第1回を同市鼎文化センターで開いた。ゲストでフリージャーナリストの小宮悦子さんが牧野光朗市長らと対談し、飯田の特色や魅力を効果的に発信するための要点として、ターゲットの選択と集中、ユーモアなどを挙げた。小宮さんは「飯田にはメルヘン、ファンタジーの雰囲気がある」とも表現。来場者約450人を前に「飯田の応援団になります」と宣言した。

 前日午後に初めて飯田市入りした小宮さんは、三穂の立石寺や「りんご並木」などを巡り、地元食材を使った料理も味わったという。第一印象は「別世界に来たような感覚」だったそうで「丘の上」に中心市街地があることも「珍しい」と指摘。「大事に守りたい、皆に来てもらいたい場所」と評価し、再訪や応援を約束した。

 シンポジウムは市の「リニア未来都市ブランディング事業」の一環で、後半は同事業のプロデュース役の竹内宏彰さん(金沢工業大、京都造形芸術大客員教授)を加えての鼎談を展開。魅力の発信策をはじめ、リニア時代の「理想の生活」などにも思いをめぐらせた。

 議論の切り口として牧野市長は「飯田に行ってみたいと思わせるブランド力が課題」と位置付けた。小宮さんは飯田の人形劇や、中学生が取り組むりんご並木の文化に感銘。「メルヘン、ファンタジーの世界がある」との表現も交え「大きな可能性を秘めている」と期待を込めた。

 魅力や存在感をどう発信するかの議論では、小宮さんが代表的な出演番組「ニュースステーション」(1985―2004年)のコンセプトを振り返り「分かりやすさや都会の洗練さを強化した。鼻につく人もいただろうが、全員に好かれる番組、人、モノはない。それが戦略」とズバリ。「面白い情報ほど早く伝わる」として、ユーモアの大切さも助言した。

 東日本大震災を機に「絆」が見直され、経済一辺倒の価値観をあらためる動きがあることを伝え「良いものは廃れない」「大都市の生活が(すべて)楽しいという時代はそろそろ終わるのでは」などの見解も。リニア開通に伴う海外客の増も見据え「飯田の魅力を熱く語れる人々をぜひ増やして」の提言もあった。

  

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