リニア松川工区が着工 飯田市内初の工事

リニア中央新幹線

[ 2018年 2月 15日 木曜日 16時01分 ]

飯田下伊那のリニア工事の進捗

 JR東海のリニア中央新幹線計画で、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は15日、飯田市鼎切石の妙琴公園で中央アルプストンネル松川工区(4・9キロ)の準備工事に着手した。飯田市内では初のリニア工事で、飯田下伊那地域では大鹿、豊丘村に続き3カ所目の着工。作業場(ヤード)と工事用道路を設ける準備工事からで、19年度末の本坑掘削開始を目指す。

 午前10時にJRの委託で工事する機構の職員や施工業者の社員5人が現地確認し、園内の積雪状況などを調べた。

 支障木の伐採や倉庫の撤去に向けた工程で、30分ほどで終えた。

 同機構飯田鉄道建設所の上塘(かみとも)祥二朗所長は「本日が着工。地元に説明した内容と、14日に交わした確認書を遵守し、安全に工事を進めたい」と強調。20センチの積雪があったとし、「状況を見ながら、作業ができる時期を検討したい」と話した。

 同工区は作業用トンネル(斜坑)を設けず、松川ダム下流に計画する松川坑口から西方向に山岳のNATM(ナトム)工法で掘る。準備工事では公園内への工事用道路整備、本線上流への仮桟橋設置、園内駐車場の移設、施工ヤード造成、市道や県道の拡幅を計画している。

 公園内では旧鼎連合自治会のモミジ名所化計画で06・07年に植えられた400本のモミジのうち、59本を伐採する。オーナー制で住民から寄付を募ったため、管理している鼎まちづくり委員会は対象木オーナーから同意を取り付けた。

 春からヤード造成や工事用道路の整備を本格化させる。

 トンネル掘削までに仮桟橋と工事用道路で左岸の県道飯田南木曽線と右岸の市道大休妙琴線をつなぎ、本工事では一方通行で約90万立方メートルの残土を運び出す。

 工事用車両は1日最大270台(片道)で、中央道と三遠南信自動車道を利用し、下久堅小林と龍江、下條村睦沢の3候補地に運ぶ。

 工事契約は松川橋梁東側の風越山トンネル約5・6キロのうち、西側の約2・3キロと黒田非常口(約1・0キロ)も含む。風越山側は来年度末までに用地取得の手続きをし、19年度内の工事ヤード造成、同後半からのトンネル掘削を計画している。

 黒田工区を含めた工期は25年5月26日まで。

 飯伊のリニア工事は、16年11月に大鹿村の南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)、17年6月に豊丘村の伊那山地トンネル坂島工区(5・1キロ)が着工。松川工区は3カ所目で、年内は大鹿村の伊那山地トンネル青木川工区でも着工を予定している。

  

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