リニア残土搬入始まる

リニア中央新幹線

[ 2020年 5月 12日 火曜日 15時11分 ]

 リニア中央新幹線の県内駅(飯田市上郷飯沼・座光寺)周辺整備などで移転を迫られる住民を対象に、市が整備する上郷の代替地「丹保・北条」で11日、リニア掘削残土の搬入が始まった。小渋川沿いの河川管理用道路を暫定的に整備した県道松川インター大鹿線の迂回路が同日開通。迂回路を利用して、大鹿村の南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)から出た残土を運び出す。

 リニア残土の搬出路となる県道松川インター大鹿線は現在改良中で、工事期間中の安全対策として河川内道路を使用する。供用期間は道路拡幅工事が完了するまでの間。

 県飯田建設事務所によると、迂回路は半の沢橋(中川村)から松川町方面への一方通行とし、延長は3・3キロ。通行時間は午前7時~午後5時。

 南アトンネル掘削で大鹿村から出る残土は300万立方メートル。JR東海は村内に仮置きした後、大半を改良工事完了後の県道松川インター大鹿線を使って村外へ運び出す。

 宅地造成は市が行い、希望者に分譲する。代替地の用地は約2・7ヘクタール。

 用地は田んぼのため、耕土をすきとって土を入れ替える必要がある。大鹿村では南アの作業用トンネル坑口「小渋川非常口」(上蔵)から出た掘削残土を活用して総合グラウンドを整備しており、市はそこでの活用状況を参考にした。

 代替地整備は2つの工区に分け、4ブロックある第1工区は1月に工事着手している。計画によると、残りの第2工区は7月に工事着手する予定。2021年3月末の完成を目指す。

 造成に使う残土は3万~3万5000立方メートルを見込み、9月にかけて運び込む。運搬車両は1日最大100台。11日は30台ほどで、担当課によると徐々に増やしていく。

 当初計画だと3月ごろから運び出すとしていたが、地元との調整が難航して計画がずれ込んだ。

 市は北条・丹保に加え、「唐沢・宮の前」(座光寺)「共和」(同)の3区域で移転代替地の造成を計画する。丹保・北条が先行し、1月14日に購入手続きの受け付けを開始。代替地の価格や区割りについても公表した。第1工区は9月末には概成が完了する見通しで、移転開始の時期は「早ければ秋以降から」(担当課)としている。

◎写真説明:残土が運び込まれる飯田市の代替地

  

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