リニア残土運搬、県道改良で安全祈願式 7日に大鹿で本体工事説明会

リニア中央新幹線

[ 2016年 8月 31日 水曜日 16時22分 ]

施工ヤードで開いた安全祈願式

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル掘削で大鹿村から出る土を運ぶ経路となる県道松川インター大鹿線の改良をめぐり、JR東海は31日、トンネル2本を新設する上伊那郡中川村の施工ヤードで安全祈願式を開いた。2018年4月末までに四徳大橋を挟んで東西に2本の二車線トンネルを新設し、渋滞緩和を図る。同社は式後、リニア本体に関する大鹿村の工事説明会を9月7日に開く日程案を示した。

 0・9キロのトンネルを掘削する西下と、1・2キロを掘る四徳工区のうち、西側の四下工区の県道沿いに設けた施工ヤードで神事。JRや県、地元自治体、2つの共同企業体(JV)の関係者ら約30人が出席し、安全を祈願した。

 澤田部長は式後に会見し、「道路を利用する人の安全を第一に、計画どおり工事を進めたい」と強調。同県道改良促進期成同盟会長の柳島貞康大鹿村長は「長年、改良をお願いしてきており、安全に通行できる道ができることを非常にうれしく思っている」と語った。

 県道は大鹿村内で発生した残土を松川町生田を候補地とする発生土置き場に運び出す経路で、ピーク時には1日1350―1736台の工事用車両が通る。改良は渋滞緩和対策の一つで、両トンネルの新設の他、小渋ダム下流の5カ所の拡幅も予定している。

 トンネル工事の総事業費は60億円程度で、うち県が25億円余を負担、残りはJRが支出する。来年1月ごろからトンネル工事を始める予定で、本体工事で発生する土は大鹿村内に仮り置きし、県道改良の完了後に搬出する。

 澤田部長はまた、南アルプストンネル(総延長25キロ)の長野工区(約8・4キロ)の本体工事に関する工事説明会を、7日に大鹿村で開く方向で村と調整する考えを示した。

 工事用車両の運搬やトンネル掘削に伴う自然環境への影響を懸念する村民の声に応じたいとした。

  

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