リニア環境影響評価方法書縦覧の最終日

リニア中央新幹線

[ 2011年 10月 27日 木曜日 9時20分 ]

 リニア中央新幹線計画をめぐり、JR東海が9月27日にスタートした環境影響評価方法書の縦覧期間が27日に終了する。環境影響評価(アセスメント)の手法を記したもので、飯伊では概略ルートに含まれる市町村の窓口など9会場で縦覧している。環境保全事務所長野によると、期間終了後も来所者らの要請に応じて縦覧できる。方法書をめぐる意見募集は11月10日まで。

 環境影響評価法に基づき、東京―名古屋間の286キロ(県内50キロ)の沿線7都府県別に作成し、大気や水、土壌環境、動植物の生態系、人と自然との触れ合いなどについて影響を調査・予測・評価する項目や、調査・予測の手法などを記載。長野県版は焦点となっている飯伊の水源域について、事業者見解の中で猿庫の泉や松川ダム貯水池を回避する考えを明記し、「中央アルプス南縁部の河川などから取水している地域で、取水の方法や使用状況などを把握し、地質・水文学的シミュレーションなどの手法により検討し、影響度合いの把握に努めた上で、ルートの絞り込みを行う」としている。

 中間駅の位置は、飯田市座光寺・高森町下市田を中心とするエリアを5キロ円で示し、「天竜川右岸平地部に設置する計画」と記述。元善光寺または下市田駅への近接性を求める意見に対する見解で「歩いて行ける距離」として500メートルを目安に挙げている。

 また、懸念される建設発生土の処理は「事業内で再利用、他の事業への有効利用に努める」とし、残土処理計画は関係自治体の意見を聞きながら進めるとしている。

 飯伊の4会場を含む計6会場で開いた方法書の説明会は24日の飯田会場で終了。質疑応答に時間制約があり、参加者からは「初めて直接話を聞ける場面だったが、時間がなく、十分な理解ができなかった」などの不満が聞かれた。

 飯田市元町の環境保全事務所長野は「縦覧期間終了後も訪問者の依頼があれば縦覧は可能」とし、「今後も地域住民のみなさんからの質問、意見に応じていく」としている。

 方法書はJR東海のホームページでも閲覧できる。

  

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