リニア県内駅、元善光寺駅以西で調整

リニア中央新幹線

[ 2013年 5月 1日 水曜日 9時39分 ]

 東京―名古屋を結ぶJR東海のリニア中央新幹線計画で、飯田下伊那地域に設ける県内駅は、飯田線の元善光寺駅以西、飯田市座光寺―上郷エリアに設置する方向で調整が進められていることが、本紙の調べで分かった。天竜川に面する段丘最低地部ではなく、飯田線や国道153号線が整備されている住宅・商業エリアに設置される可能性が浮上。飯田線との結節や座光寺の恒川遺跡群の回避の行方が注目される。

 複数の関係者からの話で明らかになった。

 飯伊に設置する中間駅についてJR東海は、環境影響評価方法書で「天竜川右岸平地部に設置する」とし、元善光寺駅―高森町下市田駅を中心とする直径5キロをエリア指定している。

 関係者らによると、調整は元善光寺以西のエリアを中心に進められており、適地が固まりつつあるという。

 元善光寺駅以西は、幹線道の国道153号線や飯田線が整備されていて、商業店舗や住宅が集積。上伊那地域を含む広範囲からのアクセス性が高く、地元が要望している座光寺パーキングへのスマートインター、喬木村氏乗へのハーフインター設置が実現すれば、中央自動車道や三遠南信自動車道からの利便性も向上する。

 元善光寺駅を挟む東西約500メートル、南側約500メートルは恒川遺跡群が広がっており、市教委が全域を歴史文化ゾーンとして保護・継承する意向を打ち出しているほか、地元が国の史跡指定を目指している。

 遺跡を西に避けて路線を敷く場合は、エリアの構造上、飯田線との結節が困難になることから、1月に遺跡回避の要望を受けたJR東海環境保全事務所長野の奥田純三所長が「仮に元善光寺駅を中間駅の最寄り駅とした場合、市などが望む近接と折り合いをつけることが難しくなる」と発言している。

 国が史跡指定すれば路線設定が困難になるため、関係者の一人は「より西側に設置される可能性が高い。飯田線との結節が新たな課題になる」としている。

 JR東海は秋にも環境影響評価準備書を公告し、中間駅の具体的位置や詳細なルートを示すとしている。

  

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