リニア県協議会臨時総会で4項目の決議

リニア中央新幹線

[ 2011年 10月 19日 水曜日 15時35分 ]

リニア臨時総会 県内5地域の期成同盟会でつくるリニア中央新幹線建設促進長野県協議会は18日、長野市で臨時総会を開き、水源域の回避や中間駅と飯田線駅の近接、アクセス性の確保などをJR東海や国に求める決議を採択し、要望書を提出した。飯伊期成同盟会がJR東海との協議を踏まえて得た確認事項を反映。飯伊の牧野光朗会長(飯田市長)は「JRと飯伊の協議の結果がしっかり盛り込まれた決議となった」と評価した。

 

 決議事項は飯伊期成同盟会がJR東海との協議を経てまとめた要望を反映させたもので▽水源域を回避するルート決定と自然・生活環境保全を求める地域の声への対応▽飯田線の駅との結節やアクセス性、既存市街地との連携を考慮した駅位置決定▽中央本線、飯田線の利便性向上▽各種調査に当たる際の丁寧な説明と地域との意見調整―を求める4項目。「県内各地域において広く効果が得られるものとなるよう、格段の配慮をされることを強く要望する」とした。

 

 このうち、水源域の回避については「詳細ルートの決定に当たっては、水源域を回避するなど水資源の保全を確実に行うとともに、動植物、文化財、景観をはじめとする自然環境や生活環境の保全などを求める地域の声に真摯に対応すること」、飯田線との近接については「飯田線の駅との結節やアクセス道路などの利便性とともに、周辺のまちづくりや既存市街地との連携についても十分考慮すること。また中央自動車道へのアクセス向上のため、スマートインターチェンジの設置などについて、地域と連携して取り組むこと」と具体的言及を盛り込んだ。

 

 阿部知事はこれまでの経過を説明して「まだ乗り越えるべき課題があるが、県内各地域が一丸となって取り組むことが大切」と強調。「リニアを契機とした地域振興に向け、一緒になって取り組みたい」と述べ、県と沿線市町村の連携が重要とする言葉を重ねた。

 

 来賓として出席したJR東海の宇野護中央新幹線推進本部長は「いよいよプロジェクトも環境アセスメントを本格的にスタートする段階になった。飯田市に設置した環境保全事務所を拠点に、地元とのコミュニケーションを図っていきたい」とあいさつ。ルートや中間駅の設置位置の絞り込みについて「県や市町村と協議しながら絞り込み、準備書に向けて精力的に進めたい」と語った。

 

 6月に決議している中間駅の費用分担に関する文言は、今回の要望書に盛り込まなかったが、質疑の席で上沢義一南信州広域連合議会議長が「ターミナル駅は除外し、中間駅のみ地域に負担を求めることは理解しがたい。検討を強く求める」と要望。これに対し、宇野本部長は「路線は自社が受け持つため、整備新幹線に比べて負担は小さく、駅舎はせめて地元で負担してほしいという考えだが、他県からも同様の意見をいただいているので、窓口の県とよく話し合い、各県共通の課題ということを踏まえて対応したい」と応じた。

 

 決議文は要望書として、席上、宇野本部長に提出した。

 

 牧野会長は「今後は実務的な段階に入るので、今回の決議をベースとして、県を窓口にJR東海としっかり交渉して進めていくことを期待している」と話していた。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  
        


南信州新聞公式アカウント
@minamishinshu



記事の検索はこちらから







webで電子版「南信州」を購読

南信州オンラインブックストア
新刊情報



平成二十六年丙申歳 飯田お練りまつり
著:飯田お練りまつり奉賛会編
 出版社:南信州新聞社出版局

連載記事