リニア見据えた地域づくり講演会開く

リニア中央新幹線

[ 2012年 9月 3日 月曜日 8時49分 ]

 リニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会(会長・牧野光朗飯田市長)は1日、リニア中央新幹線を見据えた地域づくり講演会を飯田市鼎文化センターで開いた。将来ビジョンに掲げる「小さな世界都市」「多機能高付加価値都市圏」などの実現に向け、より一層の取り組みが求められるなかで、当地域が未来へつなぐ取り組みを進めるにあたり、今一度地域全体でビジョンの具体化に向け取り組むという共通認識を持つことを目的に開催。関係者ら約500人が参加した。

 冒頭、牧野会長は「15年後に開通が予定されるリニア中央新幹線は、この地域に大きな変化や可能性をもたらす。大資本の参画や若者の流出といったマイナス面を最小限に抑え、産業づくりや地域づくり、交流人口の増加、多様なライフスタイルの享受などのプラス面を最大限に引き出すため、一昨年、将来ビジョンを策定した。これがこれからの地域づくりの指針になる。将来ビジョンをどのように考え実践していくか。今日の講演会が将来ビジョンを具体化するきっかけになれば」とあいさつした。

 講演は、一般財団法人日本経済研究所専務理事で地域未来研究センター長の傍士銑太氏が「リニア時代を見据えた地域づくりの原動力」と題して行った。続いて、具体的な取り組み事例として、三遠南信地域の住民による「南信州交流の輪」の取り組みを代表の関京子さん、「地域とのかかわりについて考える授業から学んだこと」を飯田市立西中学校生徒の皆さん、約80企業でつくる共同受注グループ「ネスク・イイダ」の取り組みを代表幹事の山本学さん、野底山森林公園の取り組みを上郷まちづくり委員会特別委員長の下井明雄さんがそれぞれ発表した。

 講演の中で、傍士氏は「15年後のリニア時代を見据えるのはなかなか難しい。15年前に今の時代を想像し得たか。当時はまだノートパソコンがなく、携帯電話も始まったぐらいだった。これだけ進歩が激しいと世代交代だけでは難しい。考え方がいろいろ出てくる」と指摘。その上で、日本の進路転換の必要性について、①経済は目的ではない②人口増加時代の価値観からの転換③先進国唯一の中央集権システムからの転換―を説いた。

  

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