リニア見据え高森町でシンポジウム

リニア中央新幹線

[ 2012年 9月 25日 火曜日 15時57分 ]

 リニア中央新幹線の開業を見据えて町内の土地利用や景観のあり方について考えるシンポジウムが23日、高森町であった。町職員や住民ら80人が、講演会や意見交換に参加。残すべきものや将来像について、住民と町が一つになって方向性を考えることの重要性を確認した。

 町と住民有志でつくる「高森いい景観(とこ)見つけ隊」が「高森町土地利用・景観シンポジウム―守りたい、伝えたい、育てたい、わが町の未来」と題して企画。講師に元飯田市産業経済部長、前和歌山県高野町副町長で、高野山大学客員教授の高橋寛治さん(68)を迎え、特別養護老人ホーム「あさぎりの郷」で開いた。

 高橋さんは、歴史的な景観を守り、取り戻す試みをしている高野町の事例を示しながら、土地利用や景観を考える上でもっとも重要なのは「本質にさかのぼること」と強調。規制のむずかしさを挙げて「将来を見通した上で、誘導的な意思を政治的に行使することが重要」とする一方、現状では決め方の甘さや専門家の不在、明確な都市像の提示が不十分な例が多いとした。

 飯田市の中心市街地再開発の事例も紹介し、合意形成を図るための大切な要素として「住民主体」を挙げた。「町がつくるのではなく、住民がつくるルールが強制力を発揮する」とし、「住民と一緒に仕事をすると、たくさんの知恵をもらえる。それらを踏まえて、高森町独自の方式をつくって」と呼び掛けた。

 意見交換は5つのグループに分かれ、「町に残したいもの」「変えたいもの、欲しい物」「将来への希望」などのテーマで議論。参加者からは自然豊かな景観を残すこの大切さを訴える声や、全国画一的な郊外型商業地にならぬよう求める意見が出された。

 熊谷元尋高森町長は「リニアにかかわらず、考えなければならない課題。住民の力を借り、しっかり取り組んでいきたい」と話していた。

  

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