リニア計画で牧野光朗市長らが阿部知事と会談

リニア中央新幹線

[ 2011年 5月 24日 火曜日 9時44分 ]

 リニア中央新幹線計画で、飯田市長の牧野光朗会長ら飯伊建設促進期成同盟会の3人が23日、阿部守一知事と会談し、現飯田駅への中間駅併設や環境・安全に配慮したルート設定などを求めた。5項目の要望書を提出し、意見交換。現駅併設で「最小限のコストで最大限の効果を得られる」とし、「我々の立場を県全体に理解していただけるよう努力したい」とした。

 牧野会長と、副会長の伊藤喜平下條村長、柴田忠昭飯田商工会議所会頭が阿部知事と非公開で会談。期成同盟会は▽飯伊が掲げる「小さな世界都市」「高付加価値都市圏」のリニア将来ビジョンに配慮した、広範にリニア効果を及ぼすための基本戦略策定▽沿線の安全性と環境に配慮した路線設定▽既存インフラを活用した交通ビジョン検討と合理的な設置費の負担検討▽現飯田駅併設を決議した飯伊の考え、駅勢圏拡大、戦略的地域づくりを踏まえた駅位置の協議▽JR東海と国、関係地域をまじえた十分な協議―を盛り込んだ5項目の要望書を提出した。

 終了後の会見で牧野市長は「現飯田駅への併設で、最小コストで最大限のメリットを享受できると考えている」と現飯田駅への併設を求める姿勢を強調する一方、駅位置をめぐる議論は具体的なルート設定の先とする考え方を明らかにした。

 基本計画が設定している20キロ幅のルートを環境影響評価の申請でJR東海が3キロに絞りこむ際に、「地元が『ここだけは通ってほしくない』という場所を避けてもらわなければならない」と主張。その場所として飯田市の水源地を挙げ、飯田市以北への駅設置で想定されるルート設定をけん制した。

 駅の位置選定をめぐり、上伊那地域などで北寄りを求める意見があるとする質問には「アクセスの問題。どれだけの社会資本を整備するのか、バランスの問題だ」とし、上伊那や諏訪地域に対して「私たちの立場を理解していただけるよう、関係者に思いを伝えていきたい」とした。

 要望を受けた阿部知事は「中南信全体の活性化、利便性向上につながるよう、県内がまとまって取り組んでいきたい」と述べるにとどめ、現飯田駅併設への是非について考えは示さなかった。

  

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