リニア計画で阿部知事「自治体の考えまず聞く」

リニア中央新幹線

[ 2011年 5月 18日 水曜日 15時03分 ]

 リニア中央新幹線計画で、JR東海の山田佳臣社長とトップ会談をした阿部守一知事は16日、記者会見に応じ、同社長に対してスケジュールありきではない丁寧な対応を求めたことを強調した。複数の首長が要望している市町村長とJR東海との直接会談については「まずは各自治体の考えを聞いたうえで対応したい」と述べるにとどめた。

 会談で阿部知事は「しっかりと手順を踏んでものごとを進めてほしい」と繰り返し要求。JR側は環境影響評価への協力を求めるとともに、着手の時期として12月を想定していることを伝えたが、「初めにスケジュールありきであってはいけない」とし、判断を示さなかった。

 協議の焦点となる中間駅の位置決定や費用負担などに関する説明は「一切なかった」とし、「まずは国の整備計画が先」と、上伊那や諏訪地域への配慮を示した。

 JR東海に対しては「環境や安全面の対応をしっかりしてほしい」と求めた。国に設置を求めた「県の総合交通体系を考える場」への参加を要請したことも明かし、「社長からはしっかりと協力したいというお話をいただいた」と述べた。

 県内駅のあり方については「点の整備であってはいけない。長野県全体、とりわけ中南信地域にとって大きな効果をもたらすものにならなければいけない」と主張。JR東海との今後の協議については「地域の声、地元の声を代弁する立場なので、しっかり求めていきたい」との姿勢を強調した。

 中間駅の設置が想定されている飯田下伊那地域をはじめ、諏訪や上伊那地域からもJR東海と直接協議をしたいとする要望が出ているが「まずは各自治体の考えを聞いたうえで対応したい」とし、「首長から要請があれば、当然お会いさせていただく」と、沿線の声の把握に努める考えを示した。

 JR東海の山田社長は「地域の意見にしっかり耳を傾けたい」と、県からの要請があれば、地形地質調査の報告時と同様に広域単位での協議に応じる考えを明らかにしている。

  

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