リニア評価書 壬生沢川排水に「危機感」住民説明会で喬木村長

リニア中央新幹線

[ 2014年 5月 27日 火曜日 11時25分 ]

 リニア中央新幹線の路線建設が予定される喬木村は25日夜、高架橋が建設される阿島北地区で、JR東海が4月に公表した環境影響評価についての住民説明会を開いた。村が県に提出した意見が評価書にどう反映されたかなどを説明。意見交換で市瀬直史村長は、豊丘村境を流れる壬生沢川に触れ「壬生沢川への工事排水は現状では承諾できない。危機意識を持っている」と述べ、防災に配慮した保全措置が必要との認識を示した。

 計画だと、壬生沢川に橋が架かり、阿島北の杉ケ洞をトンネルで抜け、飯田市上郷飯沼の県内駅までは高さ平均25メートルの高架橋ができる。JRは工事排水について「壬生沢川を含む河川などの公共用水域に放流する」としている。

 会場の阿島北コミュニティー消防センターには住民65人が集まった。村高速交通対策課の担当者が評価書における事業者の見解や今後の手続きの流れを説明。工事着手前、工事中、工事終了後に水位や水質について継続的に調査し結果を公表するよう求めたのに対し、JRは地下水を利用した水資源に与える影響の予測には不確実性があり「事後調査を実施する」としたことなどを説明した。

 意見交換で住民は、村とJRとの環境保全協定について「締結がなければ工事が進まないといった強い意志で臨んでほしい」と要望。太陽光発電の補償を指摘し「太陽光発電は国が推奨してきた。補償しないのはおかしいので追及してほしい」との声も出た。

 トンネルの掘削や高架橋の建設に伴う村内の発生土は8万5000立方メートル。「村から出る分は村内で有効活用を」との意見が上がったほか、処分地が確定していない中で環境影響評価をすることに疑問視する住民もいた。

 「開業後は地震で高架橋が倒壊するのではとおびえながら暮らすことになる」といい、村に対し「リニアを生かした地域の発展も重要だが、住民の暮らしを守ることを前提に動いてほしい」と求めた。また県内駅のアクセス道となることが予想される阿島橋の拡幅改良の必要性を指摘する声が複数あった。

 村は、住民の意見をまとめて飯田市にあるJR東海の「環境保全事務所」に提出する。

  

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