リニア試算発表「飯田駅実現に一歩前進」

リニア中央新幹線

[ 2009年 6月 20日 土曜日 15時54分 ]

 JR東海が18日に発表したリニア中央新幹線の工事費の試算。直線Cルートの優位性が明確に示されたため、リニア飯田駅の実現を目指す飯田下伊那地域では好意的に受け止める声が聞かれた。一方、Bルートを要望してきた村井仁知事は「よくわからない」との認識を示し、慎重な姿勢を示調した。同社は29日に松本市で説明会を開き、県内各地の期成同盟会に試算内容を伝える。

 「念願のリニア飯田駅実現に向けて、また一歩前進したと考えている」と歓迎したのは飯伊の民間80社でつくるリニア飯田駅設置推進協議会の宮島八束会長。B、C両案の工事費の差が6400億円に及んだ内容を「予想どおりCルートの優位性が強調された内容だったと受け止めている。今後維持費などの試算が示されることでさらに前進するのでは」と期待を膨らませた。

 飯伊期成同盟会トップの牧野光朗飯田市長は「具体的なデータが示され、判断する上で一歩前進したと思う」とする一方、「経路選定問題に翻弄(ほんろう)されず、ひたすら飯田駅の実現を目指す」とする従来どおりの姿勢を強調した。

 「Bルートは県民の総意」として、C案を想定するJR東海の姿勢を批判してきた村井仁知事は「率直に言ってわからない。評価のしようがない。JR東海からよく説明を聞き、情報をできるだけ共有するようにしようと言っているだけで、現段階ではそれ以上でもそれ以下でもない」と冷静に受け止めた。

 知事に対し、Bルート推進を牽引してほしいと願う諏訪や上伊那地域の声に対しては「それは一つの意見。それぞれの地域でいろいろな意見があると承知している」と慎重な姿勢を示し、「私はあくまで過去の経過から県内では1回Bルートでコンセンサスができた、そのことを抑えて相談させていただくしかないということを繰り返し言っているだけ」と話した。

 13日に開会した県議会の6月定例会では、Bルート推進決議案の提案をめぐって意見が分かれはじめている。

 諏訪や上伊那地域の議員が提案に向けて模索を続けているが、15日に飯田市で開かれた説明会で、Cルートによる実現を願う飯伊の本音が表面化。事実上「総意」が崩れ、B案への一本化が難しい情勢になった。

 飯田市選出で、リニア中央エクスプレス建設促進議員連盟会長の古田芙士議員(自民党)は「試算は予想通りの内容だった」とし、Bルート決議を進める動きには「地元の声を踏まえて、慎重に対応したい」と語った。

 試算を発表したJR東海の松本正之社長は「工事費や所要時間に差が出た」と語り、想定してきたCルートの優位性を強調した。8月までに発表予定の維持管理費の試算についても「相当変わる」との表現で、B、C両ルートの差がさらに広がるとの見通しを示した。

 同社は29日、県内の期成同盟会を対象にした合同説明会を松本市で開く。沿線からは個別説明会の開催を求める要望が強く、再び飯伊、松本、諏訪、上伊那の4地区で開くことになると見られる。

  

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