リニア説明会 喬木は17年度から工事

リニア中央新幹線

[ 2014年 11月 11日 火曜日 12時04分 ]

 東京―名古屋を結ぶリニア中央新幹線計画で、JR東海は7日夜、喬木村で事業説明会を開いた。村内では2017年度から高架橋、19年度からトンネルの工事に着手する方針を明かした他、日照阻害の補償について国の基準がない太陽光発電にも対象を広げる検討を進める考えを示した。質疑では、防音対策や工事排水、残土運搬、日照阻害、用地取得などに関して住民らが質問を重ねた。

 村民を中心に、住民約220人が参加した。

 喬木村内の通過延長は約2キロで、ほとんどが地上区間となる。

 JR東海は、壬生沢川と天竜川を渡る2つの橋梁について「幹線道や堤防の道路面から橋梁の桁下までの間に約20メートルの空間を確保する」と説明した。両橋梁の騒音対策は防音壁として外の景観が見られるようにし、住居が多いエリアはコンクリート製の屋根で覆うドーム型の防音防災フードの整備を検討しているが、設置区間は「土地利用状況を踏まえて県や地元自治体と調整する」とした。

 村内の工事スケジュールは、今冬からトンネルと橋梁・高架橋で中心線測量に着手し、高架橋は来秋から用地説明、16年度初頭から用地取得を始めたい考えを示した。

 用地取得のほか、高架橋の建設で発生する日陰に対する補償の考え方も示した。日照阻害で住宅居住者に対する補償は国のルールに従って実施し、太陽光発電施設への補償は、個別に状況を把握しながら損失が生じた場合の対応を検討する。

 質疑でJR東海は「開業後の騒音状況に応じて、防音壁区間を防災防音フードに変えられるか」との問いに、「開業後は長期間列車を止めることは不可能。走り始めたら設置は不可能と理解してほしい」と回答。河床が上がっている壬生沢川への排水を懸念する複数の声には「重要な問題と認識している。地元に不安がある状況で工事に入ることはできないので、河川管理者の県と協議して対策を考えていく」と答えた。

 残土の運搬については、取得する本線部分の用地も工事用車両の経路や場合により発生土置き場などに活用する考えも明示した。

 地元との環境保全協定の締結を求める声には「協定を結ぶ、結ばないに関わらず、環境保全措置はきちんとやるので、あらためて協定を結ぶという考えはない」と否定。工事用車両の運行計画などに関する書面の取り交わしには応じる考えを示した。

 今後は10日に大鹿村の大鹿交流センター、11日に中川村の文化センター、12日に阿智村の中央公民館、13日に松川町の町民体育館、14日に飯田市の南信州・飯田産業センター、18日に高森町の福祉センターで開く計画。時間はいずれも午後7時から。

  

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