リニア関連 国道153号飯田北改良「現道拡幅案が有力」と県

リニア中央新幹線

[ 2015年 2月 4日 水曜日 12時37分 ]

R153飯田改良説明会2 県飯田建設事務所は2日、JR東海が飯田市上郷飯沼に設置するリニア中央新幹線長野県駅へのアクセス道路となる国道153号飯田北改良(上郷高屋~座光寺、約2・5キロ)の第2回地元説明会を南信州・飯田産業センター大ホールで昼夜2回開き、合わせて540人が参加した。前回提示した3つのルート帯に対し地域から寄せられた220件の主な意見を報告。それらの意見を踏まえてルート帯の評価項目の内容を説明した上で「県としては現道拡幅案が有力と考えている」と述べ、地域住民の意見を聞きたいとした。

 

 現道拡幅案を有力とする理由について、同建設事務所は「リニア駅が現道付近にできるので、アクセス性がよく接続道路(最長700メートル)が不要。現道周辺の環境整備が期待でき、都市計画決定や過去の経過から現道拡幅とすべきなど肯定的な意見が最も多い」と説明。

 

 3月下旬に開催する次回の説明会でルート帯の決定案を示すとともに、3つのルート帯を評価した決定経過を説明するとした。

 

 地域から寄せられた主な意見のうち、現道拡幅案は肯定的な意見が61人、否定的な意見が1人、バイパス中間ルート案は肯定的な意見が37人、否定的な意見が7人、バイパス農道活用案は肯定的な意見が31人、否定的な意見が3人―と集計数を明らかにした。

 

 このほか、計画全般について「早期に整備にとりかかってもらいたい」とする意見の一方、「もっと時間をかけて計画してもらいたい」とする意見もあったと報告。「リニア開業までの期限のある事業であり、早期整備着手を目指す。地域の皆さんとはしっかり協議しながら計画を検討する」と説明した。

 

 質疑では、出席者から「現道拡幅はどちらへ拡幅するのか」との質問に、「ルート帯を決定した後、設計段階で検討していきたい」と答えた。同建設事務所によると、片側1車線8・25メートルの現道を片側2車線26メートルに拡幅する。ルート決定は来年度になる。

 

 また、ルート帯の評価項目のうち費用(建設費・維持管理費)について「具体的な数字を出してくれないと本気になれない」との意見が。最初は「次回には概算費用を出して意見を聞きたい」と答えていた同建設事務所も「3案いずれも130億円前後かかる。接続道路や営業補償も含む」と明らかにした。

 

 このほか「どの案になろうとも通勤通学路で渋滞が起きないよう対策を講じてから工事に着手して」「川路道路とつながる道路整備など三遠南信自動車道の全線開通を見据えたネットワークを」といった要望意見が出た。

 

 終了後、同建設事務所の山岸勧所長は「切実な問題で地域の関心が高い。早く結果を知りたいと思うのは当然だが、過去の経過もあるので慎重にやっていきたい」とコメントした。

 

 同建設事務所では、今回の説明会資料を10日から同建設事務所と飯田市のホームページに掲載。ルート帯の評価項目の内容と有力案に対する意見を23日まで募る。意見用紙を同建設事務所へ持参・郵送・FAX(0265・24・5412)・メール(iidaken―seibi@pref.nagano.Ig.jp)で提出する。電話での受付は行っていない。市役所や各自治振興センターなどの「やらまいか提言箱」へ提出してもかまわない。

 

  

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