「現道拡幅案」を決定へ 国道153号飯田北改良

リニア中央新幹線

[ 2015年 3月 19日 木曜日 13時26分 ]

 県飯田建設事務所は17日、JR東海が飯田市上郷飯沼に設置するリニア中央新幹線長野県駅へのアクセス道路となる国道153号飯田北改良(上郷高屋~座光寺、約2・5キロ)の第3回地元説明会を南信州・飯田産業センター大ホールで昼夜2回開き、合わせて330人が参加した。前回「3つのルート帯のうち現道拡幅案が有力」と説明したのに対し、地域から寄せられた約150件の主な意見を報告。それらの意見を踏まえてルート帯の評価比較表を示した上で「他案より優れた現道拡幅案に決定したい」と提案した。地域住民の意見を聞き、次回の説明会で決定したい考えだ。

 同建設事務所の説明によると、現道拡幅案に肯定的な意見は「リニア駅へのアクセス性が良い」「バイパスができると現道沿いの商業施設が衰退してしまう」など47人、否定的な意見は「補償などが多く、困難」「現道沿いの商業活動への影響が大きい」など16人だった。現道拡幅案以外のルート帯のうちバイパス農道活用案に肯定的な意見が17人、バイパス中間ルート案に肯定的な意見が8人あった。

 3つのルート帯の評価比較表によると、7つの評価項目(目的達成度、費用、道路の役割、走行性、環境、工事中の影響、まちづくり)のうち、現道拡幅案は目的達成度、費用、道路の役割、まちづくりの4項目で他案より優れていると評価。バイパス中間ルート案は走行性、工事中の影響の2項目で他案より優れていると評価した。環境については「現段階で定量的に優劣を示せない」と評価を保留。バイパス農道活用案は他案より優れていると評価する項目がなかった。

 その結果、ルート帯の選定案として現道拡幅案を提示し、地域の意見を募集した上で次回(5月以降)の説明会で決定していきたいと提案した。

 質疑では、県の選定案に対し、沿線で自動車販売業を営んでいる男性が「長年商売をしている。代替地に仮店舗をつくる必要があるが、代替地はどうなるか」と質問。別の男性も「代替地を考えてもらわないと無責任」と同調した。同建設事務所は「意見をしっかり受けとめていきたい。具体的な話はルート案を早急に検討した上でしっかり話をしたい」と答えた。

 また、評価項目について「住んでいる人、農業をしている人、商売をしている人がおり、いろんな思いを持って説明会に参加している。それぞれ補償を考えると簡単にいかない。きめ細かな説明会をやらないとまちづくりはできない」との意見も。

 このほか「拡幅はセンターラインからどちらに考えているのか」「区画整理事業をやってはどうか。拡幅でいちばん影響が大きいのは固定資産税」「商業が衰退しゴーストタウンになっては困る」などの意見が出た。

 今回の説明資料は、27日から飯田建設事務所と飯田市のホームページに掲載する。ルート帯の選定案に対する意見の提出期限は、4月20日。同建設事務所まで持参・郵送・FAX・メールにより提出する。

  

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