リニア飯伊同盟会とJR東海が会談

リニア中央新幹線

[ 2011年 9月 15日 木曜日 9時52分 ]

 リニア中央新幹線計画をめぐり、建設促進飯伊地区期成同盟会(会長・牧野光朗飯田市長)は13日、東京都のJR東海東京本社で同社幹部と2回目の会談を行い、意見が分かれている中間駅の位置などについて協議した。終了後、牧野光朗会長は「JR東海の考えを真摯に受け止め、今後の動きを考えたい」とし、同社が提示した座光寺・高森案を受け入れる可能性に含みを持たせた。期成同盟会や南信州広域連合などに報告して考えをまとめるが、県の裁定に委ねることも視野に入れ、同社案を受け入れる可能性が高まった。

 7日に続き、期成同盟会からは会長のほか、伊藤喜平(下伊那郡町村会長)、上沢義一(南信州広域連合議会議長)副会長ら6人が出席。宇野護本部長らが応対し、非公開で1時間半にわたって会談した。

 両者によると、同盟会側は、現飯田駅併設で500―600億円増大するとされる工事費の積算根拠、座光寺スマートインターチェンジの実現性、郊外駅に設置する場合の遺跡回避への考え方などについて引き続き説明を要求。同社は工事費について「段丘の地質の所ではそのぐらい掛かる」、スマートインターは「高速道路との結節は不可欠であり、優先度は高い」、遺跡回避は「できるだけ影響のない形で考える」などと回答したという。

 議論のまとめの段階で、宇野本部長は▽南寄りルートの設定による水源地の完全回避▽飯田線の存続とリニア駅の近接▽中心市街地とのアクセス性向上への協力▽地元との協議継続―が可能だとする考えをあらためて提案。同盟会側が会談を一時中断して、方向性を判断する場面もあったという。

 終了後の会見で牧野会長は「現飯田駅併設に対する地域の思いは強いものがある」とする一方、「JR東海からこれだけ踏み込んだ提案をいただけたことは地域にとって大変意義がある」と強調。「今後も現駅併設の主張を続けるか」との質問には「まだプロセスの段階だ」と明言を避け、「JRからこれだけの話をいただいたことに対し、すっ飛ばしてもう協議はしないよという話ではない」とし、広域連合や期成同盟会に報告した後、あらためて地域の意見をまとめて今後の方向を考える姿勢を示した。

 また、JR東海との協議は今回を節目とし、環境配慮書をめぐる協議は今後求めない考えも明かした。

 宇野本部長は「飯伊の熱い思いは伝わってくるものがあった。一方、私たちの考えも伝わったと思う。それについて真摯に受け止めていただけるという話をいただいたことが、きょうのすべてだ」と強調。市街地との連携については「市街地への設置が望ましいという地元の強い意向を踏まえ、郊外型の駅を考えるとしても、市街地との連携をどうとっていくかは重要だ」、水源地の回避については「最終的にどうしても不安が残るということであれば3キロ幅の中で南に寄せ、水源地の問題は回避できる」とした。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     







記事の検索はこちらから
















スポンサーリンク


南信州電子版購読

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞