リニア飯伊期成同盟会とJR東海が協議

リニア中央新幹線

[ 2011年 9月 10日 土曜日 8時26分 ]

 リニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会(会長・牧野光朗南信州広域連合長)は7日、JR東海(山田佳臣代表取締役社長)に対し「公表された中央新幹線計画段階環境配慮書(長野県分)は、当同盟会の要望事項を十分に反映されていない」として、あらためて要望事項について「意見書」を提出するとともに、同社側と協議を行った。協議は、非公開で1時間45分行われ、終了後、牧野会長、宇野護取締役・中央新幹線推進本部長の順にそれぞれ取材に応じた。牧野会長は「水源域の問題や現飯田駅併設についてやりとりが続いたが、最後まで十分に行けなかった」、宇野取締役は「現飯田駅併設の要望が強かったが、特に目新しい観点はなかった」とそれぞれ説明。協議が平行線をたどったことをうかがわせた。同盟会の意向を受け、方法書の公表前に再度協議を行うことになった。

 協議は、8月5日に県内の概略ルート(3キロ幅)と中間駅の位置案(直径5キロ円)を含む計画段階環境配慮書が公表されてから初めて。同盟会から県を通して申し出を受け実現した。JR東海品川ビル3階の大会議室で行われた協議は、予定時間を15分延長して行われたが、牧野会長は「地域の考え方とJRの考え方に立ち位置が違うところがあり、それではこれでというまとめまで至らなかった。もう一度、今日の話を踏まえてJRで整理していただき、近々もう一度お会いできればという話をして終わった」と説明した。

 同盟会がパブリックコメントとは別に提出した意見書は、①水源域の完全回避②中間駅の現飯田駅併設③沿線地域との誠実な協議―を求める内容。この日の協議では最後の③まで話が行けなかったという。

 双方の説明によると、①について、同盟会が「水源域への影響をできるだけ小さくするため調査をするというが、最初から水源域を外したルートを設定してもらいたい」と求めた。JRは「水源域をすべて外すと3キロ幅では通る場所がなくなる。今後の調査の中で影響があれば回避できる」と答えたという。

 会見で宇野取締役は「水源域の問題は大事な課題とあらためて考えている。調べた上で、それでも影響があれば3キロ幅の中で回避できると話した」と説明。牧野会長は「最終的に回避するという話もあったが、本当にやってくれるのか半信半疑」と感想を語った。

 ②の現駅併設については、同盟会から「迂回すると500~600億円余分にかかるというが、その根拠は。そんなに実際かかるのか」というやりとりや、山梨県のルートと比較し「カーブもあるし生活環境への影響は同じ。どういう考え方か」と質す場面もあったという。

 宇野取締役は「我々が考えた配慮書の計画は、路線をいろんな形で繰り返し検討し、すぐれていると思っている。現駅併設だとプロジェクトが延びてしまう。現駅併設も概略ルートの中で参考に示したが、もう少し説明してほしいという話だったので、従来からの内容を繰り返していねいに説明した。我々の考えは配慮書を示した時から変わっていない」と述べた。

 牧野会長は「現駅併設については、向こうの立場では難しい」と認めながらも、「我々が現駅併設をなぜ言っているのか、どうやって課題を解決していくのか一緒になって考えてもらいたい。勝ち負けではない」との認識を示した。

 また、アクセスについて、同盟会が「飯田線存続を前提に考えてもらいたい」と求めたのに対し、JRは「廃止することはない」と明言。郊外駅の候補地に挙がっている座光寺を念頭に「遺跡がかなりあり、発掘費用もかさむが本当にやるのか。現駅併設なら用地の確保も最大限の協力をするので地域の思いを理解していただきたいと申し上げた」と説明した。

  

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