リニア飯田駅の現駅併設を断念

リニア中央新幹線

[ 2011年 9月 16日 金曜日 9時10分 ]

 リニア中央新幹線の県内ルートと中間駅位置案を盛り込んだ計画段階環境配慮書をめぐり、JR東海に意見書を提出した建設促進飯伊地区期成同盟会の牧野光朗会長(飯田市長、南信州広域連合長)は14日、前日行ったJR東海との2回目の協議を踏まえ「JRの提案を真摯に受け止める」と述べ、提案を受け入れる考えを表明した。JRから提案のあった確認事項は、①水源域については、最終的に水源域を外す②飯田線の存続はしっかりやっていく③リニア飯田駅については飯田線に近接させる④現飯田駅併設は困難だが、既存市街地との連携については、計画段階から考えていく。できるだけ近づける⑤環境に配慮し、地域の意見を十分聞き話し合っていく⑥駅の負担については各駅共通のことであるが、これからしっかり考えていく―という内容。

 14日午後に相次いで開いた市議会リニア推進対策特別委員会、市議会全員協議会、広域連合会議、広域連合議会全員協議会、飯伊地区期成同盟会正副会長会でそれぞれJR東海との協議について報告するとともに、提案を受け入れる考えを表明した。

 市議会リニア推進対策特別委員会で牧野市長は「2回目の協議でかなり突っ込んだやりとりをした。協議が一段落した時点でJRから『地域の熱い思いを理解させていただいた。今後、建設期間を含め長いお付き合いになる。何とか地域と協議を重ね、国家的プロジェクトをいいものにしていきたい』という話と前記6点の確認事項の提案があった。いったん休憩を取り、正副会長6人で提案について話し合った。厳しい意見も出たが、最終的に協議をまとめていくことを考えた場合、これだけ真摯に協議を進めてきた中で平行線で物別れで終わったという訳にはいかない。現駅併設への思いは熱いものがあるが、ここまで踏み込んだ提案は真摯に受け止めていかねばならないと考え、その旨をJRに伝えた」と説明。「県知事とも早急に報告、相談し、リニアのプロジェクトがより良いものとなるよう地域づくりをみんなで考えていきたい」と述べた。

 市議会全員協議会でのあいさつで牧野市長は「今でも現駅併設がベストと思っているが、やはり困難と言わざるを得ない。長野県、三遠南信地域の玄関口としてのふさわしさやアクセスの良さなど現駅併設の様々なメリットや機能をこれからもしっかり生かしていきたい。その意味で現飯田駅の果たすべき役割はこれからも変わらない」と強調。

 広域連合会議でも「議論の積み重ねの結果、現駅併設がベストと今でも思っているが、協議を通じて現駅併設は困難というのが偽らざる気持ち。今までの議論をムダにしないよう、現駅の機能やメリットをどう生かしていくか、これからの地域づくりの中で考えていく。今後、国・県・地元・JRが一緒になって方向性を見出していきたい」と述べた。

  

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