リニア飯田駅を考える会が提言書提出

リニア中央新幹線

[ 2011年 4月 28日 木曜日 9時19分 ]

 2月末に「リニア飯田駅を考えるシンポジウム」を飯伊地場産業センターで開催した「リニア飯田駅を考える会」(発起人代表幹事・武田年史東野まちづくり会議会長)は27日、牧野光朗市長に「リニア飯田駅の設置推進について」の提言書を提出した。参加者アンケートの結果、現飯田駅併設を望む世論が8割を超えたことから、同会では「リニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会の決議と合致する」と判断。「今後は新たな現飯田駅併設推進活動を強力に展開すべき段階を迎えた」として、具体的な課題を3点提言した。

 同会では、アンケート結果を3月中旬に公表する予定だったが、その矢先に東日本大震災が発生したため、公表を「自粛」していた。しかし、今月21日に国土交通省交通政策審議会の最終答申案が公表されたことによりルート問題は事実上決着。今後は飯田駅設置の場所問題に議論が移行するが、同会では「駅設置の実現には、他人まかせでなく地域が一致団結した具体的な行動が必要」として、重要課題3点について提言している。

 第1は、飯田商工会議所が事務局を務める「リニア中央新幹線飯田駅設置推進協議会」と、飯田市が事務局を務める「リニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会」は、構成団体の大半が重複している。これについて、同会では「地域住民の一致団結した熱意を示すためには、大きく1つにまとまっていかないといけない。各県の駅設置運動と連携して活動する上からも、組織を再編一本化して組織体制の強化を図ることが大切。経済人だけでなく、民間も一緒になって市民運動を盛り上げる必要がある」と強調している。

 2点目は、350億円と言われる駅設置費用の地元負担の問題。これについて、同会では「全てを県や国の負担を求める他人依存の姿勢でなく、飯田市も相当な負担を覚悟すべき」と指摘。現在、市で計画中の大型事業について「シビアな判断と勇気を持った大胆な見直しと転換を行う必要がある」と提言している。特に、市庁舎建設事業について「防災対策と周辺整備は必要だが、建物は切り詰めるところは切り詰め質素で堅固なものにしてもらいたい。駅にお金を有効に使うべきだ」と強調している。

 3点目は、長野県と三遠南信地域を含めた広域連携の世論の盛り上げの重要性。同会では「リニア飯田駅は、郊外分散型より中心市街地型が長野県・三遠南信地域を含めた広域の振興発展につながるという大局的かつ具体的な側面を世論にPRし続けてもらいたい。パーク&ライドも現駅に広い駐車場を併設する必要はない」としている。

 提言を受けた牧野市長は「地域としてまとまりを持ってやっていく必要がある。パブリックコメントを経て最終答申が行われ、まさに正念場がやってこようとしている。待ったなしの状況だ。地域としてしっかりと考え方を国、県、JRに発信していくことが大変重要。タイミングを逃さずに、しっかりと駅設置に向けた運動をしていく。駅設置費用は、周辺整備も含めるともっとかかる。庁舎も切り詰めるだけ切り詰めていくが、耐震性とのバランスを取りながら考えていく」と述べた。

  

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