リニア飯田駅設置協が南アルート支持を決議

リニア中央新幹線

[ 2010年 10月 20日 水曜日 15時43分 ]

 東京―名古屋を結ぶJR東海のリニア中央新幹線計画で、飯田下伊那地域の民間80社でつくるリニア飯田駅設置推進協議会(会長=宮島八束飯田商工会議所会頭)は19日、南アルプスルートによる早期開業を求める決議をした。JR東海を全面支援するとした昨秋の決議よりさらに踏み込み、南アルート支持を鮮明に打ち出した。一方、飯田市が連携を求める現飯田駅へのリニア駅併設については言及を避けることにした。

 推進協が新たに決議したのは▽リニア中央新幹線の南アルートによる一日も早い開通を求める▽リニア中央新幹線「飯田駅」設置を実現する▽組織を挙げてJR東海を支援する―の3項目。初めて「南アルート」の文言を盛り込み、同ルートによる飯田駅実現を求める姿勢を明確化した。

 昨秋にJR東海の全面支援を決議し、事実上の南アルート支持としたが、「県や他地域への配慮もあり、市民にとってはすっきりしなかった」(宮島会長)。交通政策審議会中央新幹線小委員会で村井仁前知事が特定ルートに関する要望を避け、20日に開かれる同小委で南アルートが事実上固まるとの見通しが強まっていることから、新たな決議に踏み切った。

 会合で異論はなく、拍手によって承認された。

 一方、牧野光朗飯田市長が連携を呼び掛けている現飯田駅へのリニア中間駅併設については、当面の間、言及を避ける方針をまとめた。

 意見交換では「地域の発展を考慮すれば、中心市街地に中間駅を置くことが望ましい」と市の方針に理解を示す声がある一方、「JR東海を応援するという従来の姿勢と矛盾する。ルート問題を矮小化したような状態をつくるべきではない」「JR東海の意向に沿った地域づくりを考えるべきだ」とする意見があり、まとまらなかった。

 終了後、宮島会長は経路問題は南アルートで決着するとの見通しを強調し、意見が分かれてきた近隣圏域との関係について「これからはゼロの状態で連携し、飯田の駅と県内他地域とのアクセス改善について協力体制を築いていきたい」と強調。飯田駅の設置場所については「JR東海を全面的に応援するという立場上、個別的な要求は難しい。リニア駅は飛行場と同じ。設置場所がどこであっても、地域全体の発展につながるだろう」と話した。

 席上、事務局はリニア駅の建設や周辺整備費に充てることを想定して7月にスタートした「リニア市民募金」の状況も紹介した。同日現在までに30人、5団体から募金が寄せられ、総額は642万1575円となっている。

  

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