リニア飯田駅設置総決起大会を開く

リニア中央新幹線

[ 2010年 5月 11日 火曜日 8時53分 ]

 飯田下伊那地方の官民が一体となってつくるリニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会主催、リニア中央新幹線飯田駅設置総決起大会は8日、飯田文化会館で開いた。主催者側の予想を大幅に上回る2000人が参加。人形劇場と玄関ホールに急きょ大型スクリーンを設置して対応する盛り上がりをみせた。大会では高校生研究発表、基調講演、シンポジウムを行い、最後に「リニア中央新幹線の早期実現と飯田駅設置をめざす」と大会決議した。シンポジウムで牧野光朗会長は「12月ごろ地域の将来を左右する最大のヤマ場を迎える。力の結集を全国に知らしめていくため、その時期にもう一度、総決起大会を計画する」と述べた。

  主催者あいさつで牧野会長は「リニア飯田駅が実現すれば、三大都市圏に数十分でアクセスできるようになり、まさに世界につながる“どこでもドア”の扉が開く。中央道や三遠南信自動車道などとの併用により、中馬交流で栄えたかつてのように、長野県の南の玄関口、三遠南信地域の北の玄関口として結節点の役割を果たす」と指摘。

 「リニア飯田駅を見据えながら、私たちの地域が誇りとしてきた伝統や文化、景観を大切に守ると同時に、今後想定される大きな変化に対応し、取り入れるべきものは取り入れていく必要がある。何よりもまず、私たちの地域は、リニア飯田駅実現に向けて一丸とならなければならない。本日の総決起大会は、まさにその第一歩であり、キックオフ」とその意義を強調した。

 来賓の加藤学衆議院議員は「当地域のリニアを待ちわびる思いは並大抵のものではない。しっかり力を合わせて飯田駅実現に尽力していく」、小島康晴県議は「県内には様々な意見があるが、国の交通政策審議会に議論の場が移った。国民的、全国的見地から科学的、合理的に結論が出る」と述べた。

 高校生研究発表を行った飯田高校図書委員会の生徒たちは「飯田は田舎でつまらんとこと思っていたが、ただの田舎でなく魅力的なものがいろいろあることがわかった。飯田のよさを再認識し郷土愛が芽生えた」と語った。

 「リニア時代を見据えた地域活性化とまちづくり」と題して基調講演した日本政策投資銀行地域企画部地域振興グループ参事役の藻谷浩介氏は、下伊那地域と交通路の特殊な歴史を説明。「中央道の開通により古代東山道が復活した。21世紀は南アルプス越えリニアが日本の基幹線になる」と述べた。

 また、リニアによる時間短縮の効果について説明。「週末飯田族」「クリエイティブクラス」の増加とともに、「リピーターをひきつける魅力づくり」「外国人観光客に下車してもらえる地域づくり」「現飯田駅へのリニア併設」などに期待を示した。

 リニア時代に世界の一隅に輝く下伊那になるための3つの戦略も説明。「地域らしさに合っていることをぜひ考えて」と結んだ。

 シンポジウムで牧野会長は「地域らしさをどうやって守っていくか今から考えていく必要がある。外からあたたかく迎えるおもてなしの精神を伸ばしていきたい」、伊藤喜平副会長は「国の交通政策審議会で中間報告が出る12月にターゲットを絞って集中的に努力せねばと思っている。人口減少時代だからこそ、高速交通が重要になる」

 宮島八束副会長は「ルート問題は過ぎていると認識している。世の中の常識からすると直線ルートに間違いない。風光明媚な地域のよさを壊してはいけない。人口が減ると伝統文化の維持すらできない」、飯田女子短期大学の千裕美准教授は「教育現場の立場からリニアはありがたいが、心の教育(気づき)も大切にしている。お互いに意見を出し合って心が通い合った時に違った何かが生まれてくる」とそれぞれ語った。

  

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