リニア駅周辺整備の市民説明会開く 眺望確保やアリーナ要望

リニア中央新幹線

[ 2017年 1月 20日 金曜日 15時39分 ]

リニア駅周辺整備の市民説明会

 飯田市は19日夕、市内上郷飯沼・座光寺境に設置されるリニア中央新幹線県内駅の周辺整備に関し、基本計画の策定に向けた市民説明会を市公民館で開いた。昨年12月下旬に公表した整備方針のコンセプト4項目をはじめ、駅の南北に交通広場や立体駐車場などを配置したイメージ図案を解説。参加者からは眺望の確保や周辺町村との連携協議、スポーツアリーナの設置などへの要望が出た。

 

 16日夜の上郷飯沼北条地区に続き、2回目の市民説明会。高校生を含む市民や飯田下伊那の行政職員、議員ら約200人が出席した。市や検討会議の部会長らが整備方針を説明し、質問や意見に答えた。

 

 コンセプトのうち、「機能的でコンパクト」では利便性や快適性、「伊那谷らしさ」では眺望や地域の魅力・情報発信機能などを重視。イメージ案は、周辺の地形の高低差や進入路の接続方法も考慮し、立体駐車場や交通広場、魅力発信施設などの配置パターンが異なる2案で特徴を伝えた。

 

 出席者からは「駅から降りてすぐに天竜川方面(南アルプス)の視界が遮られることは避けるべき。斜面を生かした地下駐車場はどうか」の声が出た。部会長の1人は「地下駐車場とするまでの傾斜ではないため、コストとの兼ね合いとなるが、現実的には厳しいのでは」と指摘。佐藤健副市長は「景観で阻害感が出ないよう(今後に)検討を深めたい」と答えた。

 

 飯田女子高校の生徒2人は「観光客に向けて地域文化を発表できるステージや、大きなライブ、スポーツイベントが開けるアリーナがほしい」「南側に芝生公園や野外劇場があるといい。地元の学生なども利用できるカフェ的スペースもどうか」などと提案。佐藤副市長はアリーナについて「リニア駅のすぐは面積的に難しいが、南信州広域連合として検討していく」と受け止めた。

 

 このほか、参加者からは「三遠南信道とのアクセスが計画や図面に表れていない。周辺町村の意見も聞いてほしい」「駅というよりローカル空港の視点に立ち、動線のコンパクト化を図るべき」「地元の商業・サービス業者が出店できるよう分かりやすい情報発信を願う」「伊那谷らしさの定義をしてほしい」などの要望が出た。JR飯田線への乗換新駅について「市のまちづくりとの関連がなく、遊離している」の指摘もあった。

 

 駅周辺整備の基本計画は年度内に素案をまとめ、5月ごろに成案化する。説明会の総括で佐藤副市長は「できるだけ市民らと(検討)プロセスを共有し、計画を進めていけるよう、今後もこうした説明の機会を設けたい」と述べた。

  

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