中央部に「交流広場」 飯田市が基本設計配置案 リニア駅周辺整備

リニア中央新幹線

[ 2018年 3月 24日 土曜日 14時58分 ]

新たな基本設計方針の配置イメージ

 飯田市は23日、リニア中央新幹線県内駅(同市上郷飯沼・座光寺)周辺整備に向けた基本設計の検討方針として、景観や利便性、バリアフリーなどに配慮した新たな平面計画図(施設配置)案を示した。整備区域6・5ヘクタールの中央に駅の高架下空間を利用した「交流広場」を設けることで南口と北口の一体感を醸成し、周囲に駐車場やコミュニティ広場、魅力発信施設などを配置する案で、今後の協議の「たたき台」となる。

 同日に市の第2回リニア駅周辺整備デザイン会議が市役所であり、公募型プロポーザルで決まった設計チームが新たな配置案を説明。昨年6月に策定した基本計画の整備コンセプトや主な課題に基づき、学識者専門会議での検討も踏まえた改善策として提案した。

 コンコースを囲む中央部に駅の高架下も利用した交流広場を設けることが特徴で、駅舎による南北の分断を解消し連続性のある空間を形成。広場が地域住民の憩いやイベントの場となることも想定し、魅力発信機能や生活利便機能を併せ持った施設配置を検討していくとした。

 現況地形は駅の北側が高いため、基本計画では、タクシーなどの乗降場となる北口の交通広場に移動する際の昇降や眺望の妨げが課題となっていたが、コンコースと広場の高さを見直すことで、段差なくスムーズに移動できる配置を提案した。

 駐車場の収容台数は基本計画は計750台としているが、自動運転やカーシェアリングなど今後の社会動向の変化も見据え「まずは550台ほどを確保し、必要となれば対応できるような可変性を検討したい」との方針も伝えた。

 協議で委員からは「交通広場が遠くならないか」「円滑な乗り換えや移動ができることが重要」「公園ではなく駅のため、乗降客の動線を示してほしい」など、高度なトランジットハブ(交通結節)機能の明示を求める意見が多く上がり、各種機能との折り合いを中心に、さらに具体的な検討を進めることを決めた。基本設計は6月ごろの素案作成、2018年度内の策定を予定する。

 設計チームは、駅周辺整備の考え方や目指す空間像について、地域住民や関係者らが将来にわたり共有するための資料として「リニア駅前空間デザインノート」(仮称)の作成も提案した。

  

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