中川村で残土運ぶ県道の改良説明会

リニア中央新幹線

[ 2016年 8月 24日 水曜日 15時00分 ]

リニア中川村説明会

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル掘削などで搬出される土を運ぶ経路となる県道松川インター大鹿線の改良をめぐり、JR東海は23日、上伊那郡中川村で工事説明会を開いた。新設するトンネル2本の工程や発生土置き場の概要を提示。トンネル工事は24時間態勢で行い、発生土の運搬は休工日の日曜日を除く午前7時半―午後5時半に行う。

 

 住民約50人が参加。県や施工する共同企業体(JV)も出席し、説明に当たった。

 

 トンネルは四徳大橋を挟んで東西に新設する。同橋西側の西下トンネル(878メートル)と、同橋東から滝沢トンネルにつながる四徳渡トンネル(1201メートル)の2本で、いずれも穿穴・装薬、発破、土砂搬出、吹き付けなどを繰り返す山岳工法のNATMで掘削する。

 

 ともに12月までの準備工事期間を経て来年1月からトンネル工事に着手。覆工、舗装工事の着手時期に時間差があるものの、いずれも18年4月末までに工事を終える。

 

 施工ヤードは西下が坑口西側、四徳渡が東側の県道沿いに設け、高さ3メートルの仮設囲いで覆う。切り回し工事や坑口覆工工事などの際は、一時的に片側交互通行となる期間がある。

 

 発生土は西下の西にあるモトクロス練習場に仮置きした後、近くの半の沢に盛土することを想定。地質調査と設計を経て判断する。

 

 作業時間は準備工事が午前8時―午後5時、トンネル工事が24時間態勢、資材・発生土の運搬が午前7時半―午後5時半で、日曜日が休工。県道を往復する工事車両の台数はリニア本体工事で移動する資機材運搬車両を含め、運行が重なる発生土置き場―西下間で来年7月に予想される1日平均約520台が最大となる見通し。

 

 質疑では県道近くに暮らす住民から、発破時の騒音を懸念する声が出された。

 

 JVは1日当たりの発破回数について「4―6回」との見通しを伝え、JRは住宅近くの掘削時に発破時間を配慮するなども視野に、住民とコミュニケーションを取りながら対応する考えを示した。

 

 リニア本体工事での車両通行を見据え、渡場交差点の改良や騒音・振動対策を求める意見が複数あった。

 

 JRは「本体工事では、そのボリュームに応じた対策をしていく」とした。

 

 同県道は、大鹿村内で発生した残土を松川町生田を候補地とする発生土置き場に運び出す経路となり、ピーク時には1日1350―1736台の工事用車両が通る。改良工事は渋滞緩和対策の一つで、トンネル2カ所の新設の他、小渋ダム下流の5カ所の拡幅を予定している。

 

 JR東海は、県道の改良工事着手後に南アのリニア本体工事に着手する予定。

 

 同社の澤田尚夫・中央新幹線建設部担当部長は「まずは県道改良の工事に着手し、その後に南ア本体の工事説明会を大鹿村で開きたい。早期に(本体工事に)着手したい考えは変わっていない」と話した。

 

 また、今回示した改良工事の作業時間帯がリニア本体工事の目安になるかとの問いに、「本体でもトンネルの掘削は24時間態勢でやり、発生土の運搬は昼の時間帯でと考えており、同じようになると思う。工事説明会できちんと説明したい」とした。

 

 24日夜に大鹿村でも開く。

  

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