名古屋で3市長リニア開業見据え意見交換

リニア中央新幹線

[ 2014年 2月 20日 木曜日 13時05分 ]

 リニア中央新幹線沿線の3市長らがリニアを見据えた地域づくりについて意見交換する「中部圏地域づくりフォーラム」が18日、名古屋市で開かれた。名古屋、飯田、中津川市の市長たちが、開業に向けた地域の発展シナリオを報告。飯田市の牧野光朗市長は市内の拠点を結ぶ道路や鉄道ネットワークの重要性を指摘し、リニア時代を見据えた産業づくりや人づくり、地域づくりについて考えを語った。

 国土交通省中部地方整備局と中部運輸局が「高次都市機能・連携強化プロジェクト」、「まんなか巡り観光交流プロジェクト」の一環として開催した。

 パネルディスカッションには飯田市の牧野光朗市長、名古屋市の河村たかし市長、中津川市の青山節児市長のほか、JR東海相談役で日本観光振興協会中部支部長の須田寛さん、中部経済連合会専務の伊藤範久さんが参加。中京大学総合政策学部教授の奥野信宏さんの司会で「リニア開業に向けた地域づくりと地域の特性を活かしたリニア3駅からの発展シナリオ」について意見交換した。

 牧野市長は「ニッポンの日本をデザインする」の考えで進めている地域づくりの方向を説明。「人口減少や少子高齢化が進展する中での地域づくりは、特徴を持った拠点を大切にしながら、道路や鉄道でネットワークを結ぶことが重要で、それが課題」と強調した。

 産業振興については、地場産業がリレー方式で展開している航空宇宙プロジェクトを紹介し、長野県も加わる予定の国際戦略総合特区「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」について「一翼を担い、リニアの時代に備えたい」と強調。「新しいイノベーションを起こしながら、全国のモデルになるような地域をつくりたい」と語った。

 名古屋市の河村市長は「エンターテイメント空間の創出」をテーマにした地域振興を掲げた。名古屋城の木造化や1000メートルタワーの設置、SLの市内走行などの夢を挙げ、名古屋の魅力向上に力を注ぎたいとした。

 中津川市の青山市長は、駅が設置される美乃坂本駅付近のエリアについて「新たな中心市街地をつくるのではなく、交通の結節点に特化したまちづくりをする」と力説。市内に設置される車両基地については、雇用創出や観光、産業振興など多様な視点からその効果に期待を寄せた。

 須田さんは、新幹線の開業で成功したエリアとして岡山市と倉敷市を挙げ、円滑な二次輸送の確保と利便性の高い周辺整備の重要性を掲げた。「何もしなければリニアの効果はせいぜい1、2年」と警鐘を鳴らし、「長野や岐阜の駅は、高速道路とどれだけうまく繋げられるかが重要だ」と指摘した。

 伊藤さんは、企業が立地する条件として、働く環境と官公庁へのアクセス性を挙げた。飯田や中津川の駅については「環境に配慮した次世代型自動車のレンタカーを取り入れ、他の地域ではできないオンリーワンの資源にしたらどうか」と勧めた。

 この他、飯田の地域づくりについては、開業前の三遠南信自動車道の全線開通や、中部全域を視点にした広域観光ルートへの組み込みなどの重要性を指摘する意見が出された。

  

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