大鹿リニア対策委 県道改良2車線化の要望根強く

リニア中央新幹線

[ 2015年 9月 28日 月曜日 13時10分 ]

 リニア中央新幹線建設事業について協議する「大鹿村リニア対策委員会」は25日、10回目の会合を村役場で開いた。県やJR東海、中部電力の出席は求めず、委員のみで初会合からの検討内容を整理。リニア建設で発生する残土の運搬路となる県道松川インター大鹿線は、強く要望する全線2車線化に向け、次回会合で現地確認することを決めた。

 JRの計画によると、県道松川インター大鹿線は残土の運搬を前に2本のトンネル(計約2100メートル)を新設し、さらに約650メートルにわたって拡幅する。全線2車線化は「不要」の考えを示し、改良は一部にとどまる見通し。

 また、通行する車が比較的スムーズに流れる交通シミュレーション結果を示している。これに対し、複数の委員からは「シミュレーション通りにいくのか疑問」の声。10月20日の次回会合で現地を歩き、拡幅計画以外で改良要望する箇所を具体的に選ぶ。対策委独自に交通シミュレーションを行うことも今後検討する方針だ。

 トンネル2本の残土置き場候補地として、県は県道半の沢橋(中川村)直下の一帯を検討しており、対策委からは期待の声が上がった。付近は一部が村有地で、モトクロス場などになっている。同計画は17日に開かれた県、JR、中川村、大鹿村の4者協議の中でも確認されている。

 県道の改良工事の開始時期は「秋ごろ」とされ、JRは工事説明会を今秋に行う予定。

 リニア中央新幹線のルートのうち、村や対策委が地中化を求めていた小渋川橋梁については、「橋ができた方が良いとの声が村内には多くある」などとし意見が割れた。

 送電線については、中電の現地調査後、青木川―小渋川変電施設の地中化を含めて景観に配慮したルート計画を求めるとした。

 このほか対策委の意見がJRの計画に反映されていないとし、対策委の役割について問う声も。3者との協議が前進しない現状を指摘し「ある程度の許容が必要。そうでないと前に進まない」といった声もあった。

  

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