大鹿村 リニア残土活用が本格化 7月上旬から搬出へ

リニア中央新幹線

[ 2018年 6月 1日 金曜日 15時53分 ]

村交流センターで開かれた懇談会

 リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の建設工事を巡り、JR東海は、作業用トンネル坑口「小渋川非常口」(大鹿村上蔵(わぞ))から出る掘削残土を7月上旬にも村総合グラウンドと、村歴史民俗資料館「ろくべん館」前の河川敷へ運び出すことが分かった。いずれも村が残土を使って整備する計画で、公共事業への活用は初。5月31日に開いた住民との懇談会の中で明らかにした。

 村によると、容量は総合グラウンドが10万立方メートル、ろくべん館前が4500立方メートル。工事用車両の迂回(うかい)路の整備や道路改良など残土の活用は始まっている。

 小渋川非常口(1・1キロ)は500メートル程度掘り進み、坑口から出た土は隣接地に仮置きしている。

 仮置きを含めると村内は9カ所に残土置き場ができ、これまでのところ用地の容量は計50万立方メートル程度。最終置き場となる旧宿泊施設「荒川荘」(釜沢)一帯は3万立方メートルを見込む。このほか残土の活用先として、県道松川インター大鹿線沿いの「半の沢」(中川村)、小渋川への土砂流出の防止策として鳶ケ巣(とびがす)沢(上蔵)も候補地となっている。

 南アトンネル掘削で大鹿村から出る残土は300万立方メートル。JRは村内に仮置きした後、大半を改良工事完了後の県道松川インター大鹿線を使って村外へ運び出す。

 村とJRが開いたこの日の懇談会で、工事用車両が通る国道152号の影響対策として、小渋川左岸の迂回路を6月1日から運用すると報告があった。

 JRは当初、小渋川と青木川に計3つの橋を架けて大西公園下などを通る迂回ルートを計画していたが、出水などによって完成した仮設橋は中間部の1本のみ。北側の仮設橋は建設中で、南側の仮設橋は着工できていない。このため既設の2つの橋(大西桜橋、新小渋橋)を使って暫定的に迂回路を通る。JRは「年度内のできるだけ早い時期に全線迂回ルートに切り替える」とした。

 通行する工事用車両は、現在152号を通る台数と同じ1日最大68台。残土運搬車両も含まれる。通行時間は午前8時~午後7時。

  

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