大鹿村の迂回ルートで公害調停へ

リニア中央新幹線

[ 2018年 12月 19日 水曜日 15時00分 ]

会見で説明する弁護士ら

 リニア中央新幹線建設に伴って工事用車両が通る大鹿村大河原の国道152号の影響対策を巡り、迂回ルート用地を持つ旅館経営者側が19日会見し、JR東海との主張の隔たりが大きいとして、県に公害調停を申請したと発表した。

 大河原の上市場集会所で開き、地権者代理人の弁護団が出席した。

 調停の対象となったのは大河原の小渋川左岸ルート。村とJRは、ルート上にある土地を所有する地元の旅館経営者と2016年末から交渉を重ねてきた。

 残土処理や工事用車両の通行に伴う騒音、振動、粉じんなど、工事期間中の環境配慮を求める条項を含めて賃貸借契約の交渉をしてきたというが、旅館経営者側の前島久美さん(36)は「JRとの交渉に折り合いがつかず、第三者の判断を仰ぐことにした」と話した。

 調停申請書によると、JR側はルートの使用に向けて▽工事関係車両の通過は週7日のうち日曜日を除く6日間▽通行時間帯は午前7時半~午後7時▽通行台数は1日1080台―といった条件を提示。一方で、旅館側は通行自体には同意し、観光客への影響が大きいとして通行台数、通行時間帯、休工日などで合意に至ってない。

 また村が設置するリニア連絡協議会では環境保護対策の検討が「不十分」とし、新たに検証委員会の設置を申請書に盛った。

 弁護団は「調停によって、従来のJRによる説明ではあいまいだったことが明確になる」とした。

 JRは影響対策として、小渋川と青木川に計3つの橋を架けて大西公園下などを通る迂回ルートを計画する。出水などによって完成した仮設橋は中間部の1本のみ。 北側の仮設橋は来年2月ごろに完成する予定だが、南側の1本は「地権者と協議中」とし、完成の時期は来年度末にずれ込む見通し。

 迂回路は、住宅が密集し保育所や小学校、福祉施設がある国道152号の通行を避ける狙い。JR側は当初、「年度内のできるだけ早い時期に全線迂回ルートに切り替える」としていた。

  

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