山梨リニア実験線 新延伸42・8キロで試験再開

リニア中央新幹線

[ 2013年 8月 30日 金曜日 15時40分 ]

 JR東海は29日、延伸工事が完了した山梨リニア実験線(山梨県上野原市―笛吹市)で走行試験を再開した。先行区間18・4キロから42・8キロまで延ばし、営業線での使用を想定している新型車両「L0(エルゼロ)系」を5両編成で投入。太田昭宏国交相ら来賓が乗車し、最高時速500キロの走行を体験した。

 試験再開に先駆け、都留市の実験センターで出発式を開いた。

 あいさつした同社の葛西敬之会長は、超電導リニア技術の開発過程を振り返り、「実用技術が完成し、東京―名古屋間の一部が先行建設されたと言うことができる」と強調。「L0と42・8キロで実験を積み重ね、技術のブラッシュアップと保守コストのダウンに取り組み、2027年の営業運転を目指したい」と決意を語った。

 来賓として出席した太田国交相は「リニアは技術大国としての誇りと希望を国民に与える」とし、「3大都市圏の人の流れを劇的に変え、国民生活に大きなインパクトをもたらすとともに、災害対応を含めて重要な役割を果たす。国も支援をしていきたい」とした。

 くす玉を割り、山田佳臣社長の合図で第1号が出発。時速500キロに達してセンター前を走行すると、県内外から集まった市民らが歓声を挙げた。

 式典後は報道陣にも車両を公開し、試乗を兼ねて時速500キロ走行を重ねた。

 延伸工事は2008年5月に着工。1997年に完成した大月市―都留市間の先行区間を、東京側に7・8キロ、名古屋側に16・6キロ延ばし、計19・1キロに及ぶ長短10カ所のトンネルと橋梁で結んだ。先行区間でもガイドウェイと呼ばれる軌道の電磁コイルを最新型に付け替えた。

 今後は実用化仕様を確認するための走行試験を行い、超電導リニア技術の磨き上げと建設・運営・保守のコスト削減などに取り組む。L0系は14両を新製して長大編成での走行試験を行う他、大深度地下模擬設備を設置し、地下環境の技術を検討する。

 有料を想定している一般向けの体験乗車は、一部の試験を終えて性能を確認した後に行うという。

 走行試験は16年末までの予定。実験線は東京キロ名古屋間の本線でも使用する計画で、距離は総延長286キロのおよそ7分の1となる。

  

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