延伸工事着々と進む、リニア山梨実験線の現場を公開

リニア中央新幹線

[ 2010年 12月 15日 水曜日 15時41分 ]

 JR東海は13日、2027年に開業を目指している中央新幹線でも本線として利用する予定の山梨リニア実験線の延伸工事現場を報道陣に初公開した。18・4キロの先行区間の東西を計24・4キロ伸ばし、13年度末までに笛吹市―上野原間の42・8キロとする計画で、予定どおりに進ちょくしているとした。同社が想定している南アルプスルートの全線は286キロで、実験線区間はおよそ7分の1を占める。

 延伸工事は08年5月に着工。先行区間の東京側に7・8キロ、名古屋側に16・6キロそれぞれ伸ばす計画で、計19・1キロに及ぶ長短10カ所のトンネルを明り区間となる橋脚で結ぶ。

 公開されたのは、掘削中の秋山トンネル(3805メートル)と貫通済みの第一大ノ入トンネル(150メートル)、2つのトンネルを結ぶ橋脚部。同社の渡辺隆・実験線工事事務所長が南アルプス直下のトンネル掘削でも採用されると見られる山岳工法(NATM)の手順を解説し、「1日あたり4・8メートル掘り進めている」とした。

 大半を占めるトンネル掘削の進ちょく率は54%だとし、13年度末に新延長の実験線で走行試験を開始したいとした。

 また「現在の工法なら、南アトンネルの掘削も十分可能だ」とする見通しも伝えた。

 既存の先行区間ではガイドウエーの電磁コイルを最新型に付け替える作業を進めているほか、電源施設の拡張、新しい実験センターの建設も進んでいる。

 延伸工事の後、同社は営業線での使用を想定して開発中の新型車両「L0(エルゼロ系」を投入。12両編成で試験走行に着手する計画だ。

  

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