本年度中に工事着手へ

リニア中央新幹線

[ 2021年 2月 2日 火曜日 15時25分 ]

 リニア中央新幹線県内駅のアクセス道路として県が整備する「座光寺上郷道路」を巡り県飯田建設事務所は、本年度中に飯田市座光寺の南信州フルーツライン土曽川大橋付近の区域で、構造物の設置工事に着手することを明らかにした。本格的な工事が行われるのは4月以降で、2023年度中の完成を目指す。県が飯伊で整備する3本のアクセス道路で着工するのは初めて。

 座光寺上郷道路は、リニア県内駅―中央道座光寺スマートインターチェンジ(SIC)間約2・9キロを結ぶアクセス道路。このうち座光寺SIC側で土曽川沿い約1・5キロを登坂車線のある3車線道路とする計画となっている。

 今回の工事では、橋直下からやや土曽川上流にある渡河部に「ボックスカルバート」と呼ばれるコンクリート製の箱筒状の構造物を設置する。既に詳細設計は完了しており、今月2日までに施工業者との工事契約も結ばれた。

 同事務所は着手までに工事説明会を開催する予定。ただ、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、飯田市が公民館などの市有施設の利用を休止していることから「チラシや回覧などの方法での周知も検討している」という。

 一方、国道153号交差点から土曽川大橋までのリニア駅側1・2キロを4車線道路で結ぶ下段では、用地取得のための交渉が進んでいる。担当者は「6割の部分で取得の契約が結べており順調」と話し、取得できた土地から順次、埋蔵文化財の調査を実施するとした。

 リニア関連道路として県が整備するのは、座光寺上郷道路の他、国道153号高屋交差点―座光寺交差点間約2・6キロの「国道153号飯田北」、県内駅から竜坂まで約1・4キロの「県道市場桜町線」。既設区間の国道153号飯田バイパス(アップルロード)と県道飯島バイパス(フルーツライン)と中心市街地やリニア駅周辺を囲み、4車線環状線となる。

 同事務所によると、国道153号高屋交差点―座光寺交差点間の4車線化と市場桜町線拡幅事業は現在、用地取得のための個別協議や現地調査、区間内に設ける構造物の設計が進んでいる。電話や郵便なども活用して交渉を進めており、コロナによる大きな影響はないとしている。いずれも着工時期は未定。

◎写真説明:環状道路の整備計画

  

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