松川町でリニア説明会 残土処理に不安の声も

リニア中央新幹線

[ 2014年 11月 15日 土曜日 11時22分 ]

 JR東海は13日夜、リニア中央新幹線東京―名古屋間の事業説明会を松川町の町民体育館で開いた。隣接する大鹿村のトンネル掘削で出る残土の処分地について、大鹿を最優先に考えているものの置き場は少ないとし「次に、一番近い松川町から提案のあった候補地で活用できないか検討している」と説明。残土の運搬ルートや台数を示す時期は来年度以降とした。

 町は残土の処分候補地として、生田の長峰と中山の2カ所を挙げている。大鹿で発生する残土はおよそ300万立方メートルで、JR側は「ほとんどを村外に搬出する」としている。

 約130人が参加したこの日の説明会では残土処分に関する質問や意見が相次ぎ、処分地を明らかにするよう求める声に対しJR側は今後、松川を含めた候補地で測量と環境調査を行うと説明。測量後に計画図ができれば地権者や地元住民に説明し、同意が得られた時点で公表するといい「いまの段階で示すのは不適切」とした。

 残土に重金属が含まれることを懸念し「飲料用水や農業用水に影響があるのではないか」との質問には、「汚染されていない土を持っていくのが大前提」と説明。残土が発生した場所で重金属の有無などを調べるとした。また発生土置き場は、屋根を設置したり土をシートで覆う計画で、管理型になると強調した。

 全面崩壊など生田地区が被災した三六災害に触れた上で「処分地にするのはやめてほしい」との声に対し、「擁壁や排水処理を設計し、発生土置き場で災害が起こることが絶対ないよう進めていく」とした。

 地区単位の事業説明会は非公開で行う方針で、JR東海中央新幹線建設部の担当部長は「地元の不安、心配を忌憚(きたん)なく言ってもらえる環境をつくりたい。地元に密着し、膝を突き合わせてやらせていただく」と述べた。

  

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