残る1カ所は結論出ず 松川町のリニア残土処分候補地

リニア中央新幹線

[ 2018年 11月 27日 火曜日 15時59分 ]

松川町のリニア残土処分候補地

 リニア中央新幹線の建設工事で出る残土処分を巡り、処分候補地のある松川町の生田3区(生東、福与、部奈)による最終会合が26日夜、町役場で開かれた。3候補のうち2カ所は前回までに取り下げる方針を確認。最終会合までに3カ所の適否を判断する計画だったが、残る丸ボッキ地籍の候補地(約30万立方メートル)については結論が出ず、新たな組織を立ち上げて再検討することを決めた。

 この日の会合は非公開。町担当課によると、丸ボッキ地籍に関する適否の判断は先送りとし、生田3地区による検討組織を新たに設け、改めて候補地が適地かどうか話し合う。福与区側は「現段階では判断材料が乏しい」とした。

 生東の候補地は丸ボッキ、つつじ山、本洞の3カ所。町は3カ所全体で620万立方メートルの活用を考え、2014(平成26)年に候補地として県を通じてJR側に情報提供した。

 生東区は残土の受け入れ条件・目的として県道の完全2車線化を求めている。

 情報提供後の進展が見られない中、今年1月、候補地の生東と周辺の福与、部奈を含めた生田3区の関係役員らが集まり、候補地選定後の段階まで戻って3候補地の適否を検討する方向で合意。3地区の相互理解と協力を基本とし、町が主体的に加わって会合を重ねてきた。

 9月の会合では、丸ボッキ地籍を除く2カ所を取り下げる方針でまとまった。

 候補地を巡っては、候補地の下流域に当たる福与区が過去の土砂災害を踏まえ「急傾斜地で崩壊の恐れがある区域に大量の土砂を埋めることは容認できない」とし、候補地の取り下げを含めた再検討を町側に要望していた。

 3候補地のうち先行する丸ボッキについて、JRは造成計画と安全対策を生東区に提示している。造成計画によると、盛り土面積は約6ヘクタール。暗渠(あんきょ)排水管を設置し、上流に向けて延伸する。土砂流出対策として最下流部に土留工を設ける。また深い位置でのすべり崩壊を抑制するため、埋設工を3カ所を設置する。埋め立て後は田畑に戻すことを考え、上流側の2カ所に農業用水を安定的に供給するため池を造る。山林と斜面部は、植樹や種子吹き付けによる緑化を検討する。

 松川町の残土置き場には、トンネル掘削で大鹿村から出る残土を埋める。大鹿村から出る残土は300万立方メートル。

  

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