甲府市でリニア中央新幹線早期建設促進大会

リニア中央新幹線

[ 2011年 8月 20日 土曜日 9時12分 ]

 リニア中央新幹線建設促進経済団体連合会(会長・高橋治朗名古屋商工会議所会頭)は18日、山梨県甲府市で第22回リニア中央新幹線早期建設促進大会を開いた。沿線9都府県の関係者ら630人が出席し、駅設置への地域意向の反映や、中間駅の建設費をめぐる協議への国の関与などを求める6項目の大会決議を採択。整備計画の決定で一定の成果が得られたとし、大会形式での開催は今回限りとすることを決めた。

 飯田下伊那地域からは、飯田商工会議所や飯田市、同市議会などの団体から30人が出席した。

 大会決議では▽環境影響評価や工事実施計画の申請・認可など手続きの推進と早期着工▽駅建設費の地方負担をめぐる協議への国の関与▽コストダウンの追及と大阪までの全線同時開業に向けた具体策検討▽営業線仕様及び技術基準の策定と推進▽大深度地下の適正かつ合理的利用の推進▽駅設置への地域意向の反映―の6項目を採択。駅建設費については「駅の建設費用にかかる地方分担の負担の協議について、国は建設主体と沿線地域のみに委ねるのではなく、合理的な考え方や基準を示し、両者による協議・調整が円滑に進むよう関与すること」、駅設置は「地域の発展に質するよう、駅設置に関することなど地域の意向を十分反映させること」との文言を盛り込み、近く政府や国土交通省に提出する。

 あいさつで高橋会長は「整備計画の決定により建設に向けた一定の目処がたった」とし、今大会を区切りに20年余の歴史に幕を下ろす意向を表明。「東京―大阪間の全線開業で整備効果が最大限発揮される」とし、来年度からは総会の規模を拡大して関係機関へのアピールを継続する姿勢を示した。

 来賓として出席した金子慎JR東海専務は、整備計画決定から環境配慮書発表までの経過を報告し、「環境影響評価に向けて沿線への丁寧な説明と意見交換を通じて着実な推進を図りたい」とあいさつ。中間駅の設置について「リニアの機能、効果をより広い範囲に広がり、より多くの方に利用いただき、効果を大きなものにできる」との意義を強調し、「経営体力の強化に努め、早期実現を図りたい」と決意を述べた。

 大会では鉄道アナリストの川島令三さんが「リニアがもたらす近未来の交通事情」と題して講演。リニア効果を広げるにはリニアと在来線との接続が必須だと主張し、飯田線との接続については「飯田市付近はいいかもしれないが、諏訪地域など広い範囲に効果を広げるには飯田線の高速化は絶対に必須だ」などと語った。

 同大会は1990(平成2)年から9都府県を持ち回りで開いており、今回が22回目。飯田市でも6回大会を開いている。

 今後は大会形式をとらず、各団体の幹部による総会形式で交流や要望活動を進める。

 出席した飯田商工会議所の柴田忠昭会頭は「建設促進という目標が達成され、今後はそれぞれが地域づくりについて連携する方向となり歓迎したい。飯伊だけが取り残されぬよう、地域内でしっかり連携して取り組んでいきたい」と話していた。

  

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