発破掘削作業始まる 南アトンネル小渋川非常口で 大鹿村

リニア中央新幹線

[ 2017年 8月 29日 火曜日 16時34分 ]

防音壁に囲まれた小渋川非常口の奥で発破作業

 リニア中央新幹線計画でJR東海は29日、南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の小渋川非常口=大鹿村上蔵(わぞ)=で火薬を使った発破による掘削を始めた。リニア本体工事での発破作業は県内初めて。坑口のヤードでは発破音が響いたが、現場の振動計や騒音計に目立った変化はなかった。9月上旬までは日中の1日1~2回、中旬以降は夜間も含めて2~3回程度を予定している。

 7月3日に始めた重機による掘削で堅い地盤に達し、高さ7メートル、幅9・5メートル、厚さ30センチの防音扉が完成したため、移行。坑口から30メートル付近、土被りが30メートル程度の地点で、初日は午前10時からの1回行った。

 坑口付近では1分前に1度目のサイレンが鳴り、2度目の約10秒後にドンドンドンドンと発破音が響いた。

 発破前の1時間に22―32デシベルで推移していた振動計、56―59デシベルだった騒音計とも同範囲を超えることはなかった。

 近くで地質調査をしていた信州大学理学部の男子学生(22)=松本市=は「地面の中で太鼓を打ったような音で、思ったより小さかった。振動も感じられなかった」と話した。

 坑口から約720メートル離れた上段の花畑で作業をしていた神田五月さん(74)=上蔵=は「遠くでドーンという音が聞こえたが、苦になるほどではなかった」。多田まゆみさん(73)=同=は「サイレンも発破の音も小さく、夜でも気にならないほどでは。早く始めて早く終わらせてほしい」と話した。

 同社は22日に発破作業の開始を地元関係者に周知。初日は周辺の集会所や民家など複数カ所で騒音や振動を測定し、同日夕に結果を公表するという。

 JR東海広報部は「引き続き工事の安全や環境の保全、さらには地域との連携を重視し、工事を着実に進める」としている。

 大鹿村内ではリニア本坑につながる3つの作業用トンネル(斜坑)が計画されており、掘削終了後、来年前半から先進坑を掘り、その後、本坑に取り掛かる。JRは本坑の掘削開始時期を示していないが、23年春ごろの貫通を目指している。

 小渋川の作業用トンネルは釜沢までの長さ1・1キロ、掘削断面は高さ7メートル、横幅9・5メートル。来年の秋頃に貫通する見通し。

 除山(のぞきやま)非常口=釜沢=は4月に掘削を開始。釜沢非常口=同=は進入路の仮設橋設置に時間がかかるため、当初計画より大きく遅れて来年4月頃の掘削開始を予定している。

 村は「周辺住民に配慮して進めてほしい」としている。

  

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