県リニア協議会 国と民主に要請書提出

リニア中央新幹線

[ 2011年 7月 15日 金曜日 15時35分 ]

 県内5地域の期成同盟会でつくるリニア中央新幹線建設促進長野県協議会は13日、水源地の保全に配慮したルート設定や中間駅の建設費負担に関する考え方の提示などを求める要望書を民主党と国土交通省に提出した。飯田市の牧野光朗市長は、生じる行政コストを踏まえた中間駅の位置設定や、建設費負担について検討段階からの国のセーフティーネット(安全網)の役割発揮を求めた。

 要請は6月の総会でまとめた▽水資源、地域文化、景観への配慮とアクセス性やまちづくりを踏まえたルート、駅位置設定▽中央本線、飯田線の維持、利便性向上▽総合的な交通体系を検討する場の設置▽環境配慮の検討と情報開示▽駅建設費の負担をめぐる国の考え方提示、周辺整備の財政支援や地方財政措置―を求める5項目。民主党陳情要請対応本部で米長晴信副本部長に、国土交通省で津川祥吾政務官に要請書を手渡し、非公開で会談した。

 終了後、阿部知事は「水源や景観への配慮も含め、地域の声を十分反映してほしいと伝えた。県の考えは理解してもらえたのではないか」とし、国に求めている「検討の場」の設置について、津川政務官が「できるだけ早く設置できるように取り組む」との意向を示したことも明かした。

 要請活動が一区切りしたことから、「JR東海には地域の声を踏まえ、全国新幹線鉄道整備法に基づくような考え方をまとめてくれるよう期待している」とする一方、JR東海が地元負担を前提としている中間駅の建設費については「整備新幹線のように中央財政措置が整っていない。通常の鉄道事業は事業者が負担していることを基本に、JR東海が示す案を見極めて対応したい」と述べた。

 現飯田駅併設を目指している牧野市長は、自治体の財政状況や人口減少社会を踏まえた駅位置の設定を要望した。

 会見では「きちんとした行政のコスト計算を積み上げて、最もふさわしい場所がどこかを考える必要がある」と強調。要望書にも盛り込んだ水源域や景観の保護を訴え、「既存の交通網にリニア駅を乗せることが行政コストとしては一番安い」とした。

 中間駅の建設費負担については「全額地元負担は違和感がある」と指摘。「初の民間プロジェクトで、整備新幹線のような一定の枠組みもなく、方向性が見えない。建設費を負った状態でリニア開業に向けた周辺整備を進めることは地方自治体にとって困難なこと。国にはセーフティーネットの役割を発揮してほしい」と求めた。

 JR東海の意見聴取や県の要請活動が一区切りしたため、同社は近く県内ルートと中間駅位置案を提示するものと見られる。

 飯伊にとって最大の焦点は中間駅の位置と水源地域の保全となる。高森町内への中間駅設置を視野に入れてきた同社は、地元が求めている水源地回避について方向性を探っているとされる一方、現駅併設には消極的ともされている。

 両者が歩み寄りの姿勢を示すことができるかも含め、案提示からはじまる調整の行方に注目が集まる。

  

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