県内駅の構造物明らかに

リニア中央新幹線

[ 2020年 11月 28日 土曜日 14時40分 ]

 飯田市上郷飯沼で進めるリニア中央新幹線建設事業を巡り、JR東海は27日夜、地元の北条地区を対象にした住民説明会を北条振興センターで開き、新設する長野県駅(仮称、全長950メートル)の構造物の概要を明らかにした。駅中央部のうち高架下利用スペース付近の構造物は幅40メートル、高さ19メートルで、県駅に止まる副本線側のフードは外から見える構造を検討しているとした。

 高架橋区間、橋りょう区間、土構造区間に分かれる駅部は全て、四角いフードで覆う計画。座光寺側の駅東部のうち、土曽川に架かる橋りょう部の構造物は幅36メートル、高さ24メートル。一方、県道市場桜町線からJR飯田線までの駅西部は飯田線に向かって地盤面が高くなり、地表面に構造物を計画する。

 駅部区間は9月に工事契約の手続きを開始している。具体的な工事計画は施工業者が決定した後、地元と協議を重ねる中で工事用車両の具体的な運行ルートや台数を含め計画を固める方針。一定のめどが立てば工事説明会を通じて全体の工事計画を示す見通し。工事説明会の時期について、JR側は早ければ来年度中とした。

 リニア県駅西にできる「風越山トンネル」(5・6キロ)のうち未着工の「上郷工区」(3・3キロ)の掘削について、JRは地下水への影響が小さい「シールド工法」を採用する方針。掘削残土は土曽川付近と本線を結ぶ「作業用トンネル」内のベルトコンベヤーを使って搬出する計画で、この日は作業用トンネルのルートと計画概要を示した。

 作業用トンネルは延長350メートル。最大土かぶり約70メートルで、幅5・5メートル、高さ4・5メートル。作業用トンネルの設置に向けては、土曽川付近の施工ヤードから掘削し、本線トンネルの掘削起点となる「発進坑」に接続する予定。最終的に埋め戻す。

 残土は市道や、県が新設する座光寺上郷道路の事業用地を活用して運び出し、南信州フルーツライン経由で残土置き場へ搬出する計画。下條村睦沢地区が受け入れの候補地となっている。

 上郷工区の工事契約は本年度末ごろになる見通し。計画だと、来年度以降にヤードの造成を含めた準備工事に着手する。シールドマシンの製作は発注から2年ほどかかる見通しで、掘削工事の開始はシールドマシンの製作後となる。

 風越山トンネルは、飯田文化会館(高羽町)の北約200メートルに設ける「黒田非常口」周辺で工区を東西に分ける。

◎写真説明:北条地区で開かれた説明会

  

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